ジュリーの暴言に世間の反応は

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 1月20日、東京国際フォーラムで、ジュリーこと歌手・沢田研二(66)のコンサート『2015 沢田研二 正月LIVE〜昭和90年のVOICE∞』が開催された。同コンサート内で、沢田が観客に向かって突然怒鳴りつける一幕があったことを、1月26日付の『日刊ゲンダイ』が伝え話題となっている。

 1月8日に東京から始まったコンサートは、名古屋、大阪などを回って20日に最終日を迎えた。グループサウンズ時代からのファンも詰めかける中、開演から2時間ほど経過した頃にMCタイムがスタート。20日は、イスラム国による日本人人質事件が報じられた当日ということもあり、ジュリーは「皆さん、大変な事態になりました。日本の将来を憂うのではなく、自分自身の頭と心で考えなければなりません」と、持論を展開。

 ところが、このタイミングで客席から「歌って〜!」の声がかかると、即座に「黙っとれ! 誰かの意見を聞きたいんじゃない。嫌なら帰れ!」と観客を怒鳴りつけ、会場が凍りつく事態になってしまったという。この一件が一部メディアで伝えられると、

「ファンは歌を聴きにきたりエンターテイナーである『沢田研二』を見にきたのであって、政治的演説や己の主義主張を聞きにきたのではない」

「歌手、俳優、芸人に求められているのは政治的意見ではない。真摯に自分の仕事をすればよい」

「歌聴きに来てるのにいきなり政治的? な演説されたあげくキレられるなんてファンかわいそう」

 など、歌手であることを忘れて政治的に偏向するジュリーへ嫌悪感を抱くコメントが相次いだ。一方で、

「真面目な話をしている時に、『歌って〜』はないよな そりゃ怒るわ」

「ファンなら話聞いてあげようよ。 歌を早く歌って欲しかったんだろうけどさ」

 と、ジュリーを擁護する声も見受けられた。現場の客がこの発言に困惑してしまったことは想像に難くないが、さらに今回のコンサートでは『勝手にしやがれ』や『TOKIO』といった往年のヒット曲の披露がなかったことも、昔のジュリーの曲を楽しみに来場したファンをガッカリさせていたという。

 ジュリーといえば、以前にも自身のコンサートで毎回最前列を陣取るファンに「いつもいつも同じ人たちの前で歌う身にもなってほしい」「チケットを取るために徹夜するほどの気力があるなら、少しは他のことに向けたらどうなんだ」などと、今回と同じようにMC中にキレ気味に説教したことが週刊誌で報じられたこともある。観客を歌で魅了し、自らの主張をハッキリと述べる沢田に、ファンはどこまでついていくのだろうか。

(文/一樹守)