朝日新聞社は2014年10月7日、週刊新潮が10月16日号に「新聞協会賞『手抜き除染』キャンペーンに自作自演の闇がある」と題した記事に事実誤認があるとして、同誌に抗議した。朝日新聞では翌10月8日の誌面で取材の経緯を明らかにした。

新潮の記事では、元除染作業員が実名で

「(朝日の)記事では、作業員が勇気を持って、録音を自身で決意した等となっていますが、実態はA記者からICレコーダーを渡され、録音を依頼されました」

などと証言している。だが、朝日新聞側は作業員から情報提供の申し出があったと説明しており、

「その後、折り返し電話した記者に、元作業員から『録音する機械を貸してくれれば、作業の指示を記録する』と提案があったため、記者はICレコーダーを渡しました」

などと新潮記事に反論している。