Opera、圧縮データ通信アプリOpera Max のベータテストを開始。VPNでアプリを問わず通信量削減

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Operaブラウザの Opera 社が、通信データ圧縮アプリ Opera Max のベータテストを開始しました。

Opera ブラウザといえば、携帯電話ネットワークの帯域が今とは比べ物にならないほど狭かった時代から、中間サーバでデータを圧縮してブラウザに送ることで高速化と通信費の節約ができる Opera Turbo 機能が売りのひとつでした。

今回ベータが始まった Opera Max は、この中間サーバによる圧縮機能を Opera ブラウザ内だけでなく、そのほかのAndroid アプリでも利用できるようにするアプリ。

仕組みとしてはVPNを使い、Opera側の中間サーバがテキストや画像、動画を圧縮してAndroid 端末に送ります。圧縮が有効なのはHTTP通信のみで、暗号化されたHTTPS については非対応。Opera Max のアプリでは、どのアプリでどの程度の量を節約できたのか、全体でのデータ通信削減量などを参照できます。

Opera がベータテスタとして募集しているのは、米国内でAndroid 4.0 ICS 以上を利用しているユーザー。Google+ の Opera コミュニティーページに参加してから、Google Play で Opera Max beta for Android のベータにオプトインする手続きが必要です。

現在のベータテスト版は米国外では使えませんが、Opera では早い時期に米国外の国でも使えるようプラットフォーム拡大に取り組んでいるとしています。かつての2G 3G時代に比べれば帯域や通信料金の節約はあまり意識しないで済むようになりましたが、通信量の上限と速度制限つきのモバイルデータ通信や、ネットワーク状況があまり良くない場合には意義がありそうです。