絶賛公開中の『009ノ1 ゼロゼロクノイチ THE END OF THE BEGINNING』で、女サイボーグ、ミレーヌ役を熱演の岩佐真悠子に直撃インタビュー! 原作は石ノ森章太郎のSFアクション漫画『009ノ1』でリアルタイム世代ではないものの、自身の経験に基づく入念な準備でキャラクターをモノにした! 今後は「強い女で生きてゆく(笑)」という本音が全開です!


■サイボーグの気持ちは分からないですが(笑)、どこかで分かっていることもあって


Q:原作のリアルタイム世代じゃないそうですが、撮影前どういう準備などをしましたか?


009の存在はもちろん知っていましたが、今回の原作の存在は知らなかったですね。お話をいただいた時に初めて読みましたが、個人的には009とは切り離して考えた方がいいと思いました。ほぼ同時に脚本もいただいていて、最終的に原作を強く意識しないほうがいいと思ったので、映画オリジナルの作品やヒロインになるように演じようと思いましたね。


Q:このミレーヌはサイボーグというキャラクターだったので、内面の表現が難しそうです。


それほど人間らしい描写は多くなかったと思いますが、彼女はとても孤独かなって思いますね。それだけに自分の過去を探していって、人の温もりを求め、モンスターと言われることで傷ついてしまう。さすがにサイボーグの気持ちは分からないですが(笑)、わたしも16歳で芸能界に入って、子どもらしい時間が他人よりも少なかった。自分を作って生きていたこともあって、昔は感情も抑え気味にしていましたね。今は大人になって、比較的自由になりましたよ(笑)。10代の頃は、全員敵だ! とか思っていたこともありましたね(笑)。


Q:アクションではサバゲーの技術が役に立ったとか!? 何がキッカケだったのでしょう?


最初友人に誘われて一緒に行って――という、よくある話です。今その友人はサバゲー雑誌を作っているほどですが、それで4〜5年ハマってしまい、今では別の友だちを巻き込み、山の中で皆でゲームしています(笑)。実は撮影でも使った場所で、そういう専門のエリアがあるので、楽しいですよ(笑)。チームに分かれ、日常とまったく違う世界で、手強い相手に気づかれずに仕留めた時は、快感です(笑)。そういうシチュエーションも好きですね。


■ミレーヌが敵をバタバタ倒していく姿は痛快! 何度も観てくださいね!


Q:さて、2003年デビューで早10年! 女優業をはじめ、今後の仕事の抱負はいかがですか?


もともと強く抱負を持ったことがなくて、売れたい、有名になりたいとか考えたこともなかったです。ただ、なんでも経験して楽しみたいなという、ゆるい感覚ですかね(笑)? これからも新しいこと、楽しいことなどにマイペースでチャレンジしたいなって感じです。


Q:この作品との出会いを経て、何かプラスになったこと、新しい発見などはありましたか?


もともとアクションに多少の興味は持っていましたが、仕事でするってことはなかったので、そのことですね。でも、自分の中で納得がいくほど今回アクションをやり切ったとは思っていないので、今後に向けて体を鍛えるなどして準備したいです。それと、私はもともと女子らしい場所にはいられなかったなと思いますね(笑)。以前はアイドルと呼ばれることに疑問を感じていて、これを機に強い女で生きていこうとあらためて思いました(笑)。


Q:最後の質問です! アクション、エロス、見逃し厳禁ポイント満載ですが、一言どうぞ!


坂本監督のアクション演出は、今までの日本映画にないレベルだと思うので、それが最大の見所として最初にあります。私の場合、淡々とした演技が多いなか、水中アクションがありまして、そのシーンは個人的に一番大変だったので、優しい目で観てほしいです(笑)。それと、ミレーヌの徐々に出てくる人間らしい心など、心情面も見逃せない作品になりました。その彼女が敵をバタバタ倒していく姿は痛快なので、何度も観てくださいね!


映画『009ノ1 ゼロゼロクノイチ THE END OF THE BEGINNING』は、全国順次公開中!


【関連情報】
映画『009ノ1 ゼロゼロクノイチ THE END OF THE BEGINNING』http://www.009-1.jp/