ラツィオから不当にチームから外されたとし、FWマウロ・サラテが契約解消を求めていた裁判で、ラツィオの勝利判決が言い渡された。選手は訴訟費用として1万ユーロ(約132万円)を支払わなければならない。

だが、少なくとも今のところ、サラテは先日2年契約を結んだベレス・サルスフィエルドに残る。所属先に関しては裁判では判決が下されておらず、ラツィオがサラテのベレス移籍を止めるには、FIFAに訴え出なければいけないからだ。

サラテは不当なチーム外しによる契約解消を求めていたが、最後の審理でこの件を諦め、ラツィオを退団するために別の道を選んだ。そのため、裁判ではサラテの訴えを却下しなければいけない状態となったのである。つまり、本質的なことではなく、形式的な問題となったのだ。

争いの場はFIFAへと移ることになる。サラテは自らがフリーと考えており、すでにベレスと練習しているが、ラツィオは合意しておらず、法的措置に出る用意をしている。確かなのは、イタリアサッカー連盟からのトランスファーがなければ、サラテがベレスでプレーできないということだ。

ラツィオのクラウディオ・ロティート会長は、「常にそうしてきたように、サラテの件は法に従う。選手はキャンプに招集されたが、ベレスとの契約にサインしたため、現れなかった。どうなるか、様子を見よう。弁護士が介入する。我々は法に従うよ」と話している。