北海道の観光バス不足問題で日本側、台湾向け窓口設置へ

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(台北 5日 中央社)台湾から北海道を訪れる観光客が急増する夏、観光バスの台数が著しく不足し、台湾の旅行業界は頭を抱えているが、旅行組合ではいっそのこと全てキャンセルするしかないと怒りを露わにしている。これに対して、日本側代表機関の交流協会では5日、連絡交渉の窓口の一本化を行うと述べた。

中華民国旅行商業同業公会の全国聯合会はきょう記者会見を行い、交渉開始からすでに1週間近く経っているにもかかわらず、日本側は東北から北海道への観光バスの融通を認めようとせず、誠意がみられないとあらためて非難した。

全聯会の秘書長は台湾旅行業者の怒りはもっともだとしながらも、今年の夏休みに北海道を訪れる台湾の観光客は去年の2倍近くにあたる5万人となる見込みで、加えて、北海道以外の地域を訪れる観光客も非常に多く、こういった事情も車両の確保を困難にしていると日本側に一定の理解を示した。

一方、交流協会台北事務所では問題にはきちんと取り組んでおり、日本側は他地域に所属する観光バスが北海道に押し寄せる観光客に対応することに同意しているという。また、今後窓口を整理統一し、全聯会が台湾の各旅行社を代表して日本の関係者と協議できるようにしていると述べた。  (資料写真:北海道の摩周湖)

(林紳旭/編集:谷口一康)