ミラン対ナポリの一戦は1−1に終わり、すべてをやり直さなければいけなくなった。ミランは直接対決を制し、ナポリに迫るために、もっと多くをやれたはずであり、やらなければいけなかった。MFリッカルド・モントリーヴォもそう確信している。

「昨日の僕らは、ナポリに近づくための大きなチャンスを逃してしまった。でも、まだ6試合が残っている」

最悪の形でスタートしたシーズンを、最高の形で終わらせるための可能性は、まだ残っている。だが、次節は敵地でのユヴェントス戦。ミランにとって、ナポリとの差を挽回するのは簡単なことではない。

「ユヴェントス戦は難しい試合になるだろう。相手はとても重要な個々の選手たちがおり、オートマティズムもすごい。非常に難しいだろうね。とにかく、僕らは3位の座をしっかりと確実にし、できればナポリとの勝ち点差を縮めたい」

危機というのはオーバーだろう。FWステファン・エル・シャーラウィは絶好調になく、ナポリ戦ではベンチスタートで精彩を欠いた。モントリーヴォは『スカイ・スポーツ』でこう話している。

「今の彼はクリスマスまでのレベルを維持できていない。あのときまでは、毎週ゴールを決めていた。でも、具体性という点では何も欠いてはいないよ。彼と話したけど、落ち着いている」

「昨日、(マッシミリアーノ・)アッレグリ監督は彼を先発させないと決めた。でも、スキャンダラスなことは何もないと思う。エル・シャーラウィがここまでやってきたことに変わりはないんだ。ミランの攻撃陣は素晴らしい。昨日はロビーニョと(ケヴィン=プリンス・)ボアテング、そして(ジャンパオロ・)パッツィーニが良い試合をした。でも、ステファンがまたゴールを決めてくれるように願っている」

そのエル・シャーラウィも、『ミラン・チャンネル』で、アッレグリ監督とは「何も問題なかったし、今もない」と強調している。同選手は、ミランのプロジェクトで生き生きを続け、勝ち点差を挽回し、2位の座を狙いたいと語った。

「僕らは試合ごとに考えている。今はすでにユヴェントス戦のことを考えているよ。ナポリ戦が難しい試合になることは分かっていた。展開を考えれば、1−1でもかなり満足だ。でも、勝てなかったことは残念だよ。アッレグリ監督はロビーニョの力を信頼したんだ。ナポリのプレースタイルに対して貴重な力となり得た。問題は何もないよ。まったくない。僕は最大限のモチベーションでピッチに向かった。ゴールを決めたかったよ。残念ながら、決めることができなかった」