ワルテル・マッツァーリ監督がナポリとの関係を続けるのであれば、魅力的なアイディアだ。アウレリオ・デ・ラウレンティス会長が次のメルカートで、ローマFWパブロ・オスバルドに注意を払うかもしれないことだ。オスバルドはローマとの関係が壊れており、FWエディンソン・カバーニがナポリから移籍した場合、代役となるのは彼かもしれない。

現時点で、カバーニの去就は凍結状態にある。選手と会長の間にはコンタクトがまったくない。昨年9月に結んだ契約の再交渉のために、両者がシーズン後に会うことは、知られている。現在の契約は年俸500万ユーロ(約6億円)の2017年まで。カバーニ側は同じ2017年までの、年俸700万ユーロ(約8億5000万円)を求めるだろう。

それが実現しないなら、選手自身が会長に対して売却するようにプレッシャーをかけるはずだ。交渉する用意があるクラブの一つは、レアル・マドリー。だが、マンチェスター・シティにも注目だ。

ナポリの標的としてオスバルドの名前が挙がるのは、初めてのことではない。2年前、彼を求めた人こそ、マッツァーリ監督だったのだ。そのときはすでにローマが動いていた。だが、今回は違う。イタリア代表入りもするようになったオスバルドは、確実にローマから出ていくし、すでにスパルタク・モスクワにはノーを言った。一方、アンジ・マハチカラとトッテナムも強く気に入っている。

しかし、ナポリはすでに選手の意図を探るために調査に動いている。彼にとっても、ナポリが好ましい選択肢であることは確かだ。オスバルドをトッププレーヤーと考えるマッツァーリ監督にとっても、それは同じである。彼のプレーにとって理想的な選手だ。

また、ナポリは2人のブラジル人に強く関心を抱いている。一人は、インテルナシオナウFWレアンドロ・ダミアンだ。ルイス・フェリペ・スコラーリ監督率いるブラジル代表のストライカーは、昨年秋からナポリに注目されており、ナポリのスカウトはインテルナシオナウの試合をチェックしていた。1試合平均1ゴール以上という数字だ。

もう一人が、グレミオのMFフェルナンド。すでに代理人とのファーストコンタクトも済んでおり、ナポリが具体的なオファーをしたら交渉する準備はあると言っている。つまり、可能な取引ということだ。

ダミアンとオスバルドの両ストライカーについては、カバーニがどうなるかを待つ必要がある。デ・ラウレンティス会長が最も好むのが彼であることは、確かだ。