”日本版ISA”って知ってる? ”投信”や”株”から得た利益が非課税になるらしい
――ところで、「日本版ISA」制度を利用するには、専用口座を開設する必要があるんですよね。
はい。
銀行や証券会社などの金融機関で、非課税口座を新たに開設する必要があります。
口座開設ができるのは来年の1月からですが、申し込み受付は今年の10月からです。
ただし、非課税口座は一つの金融機関でしか開設することができないので、注意してください。
――先ほど汐見さんは、株式投信は4,000本以上あるとおっしゃいましたね。
金融機関によって扱っている本数が違いますので、金融機関選びのときに、取扱っている商品のラインアップで選ぶというのも一つの条件になると思います。
また、なじみのある金融機関で口座を開設する場合も多いのではないでしょうか。
利便性がいいとか、近くに支店があるとか、今まで公共料金の引き落しで使っている金融機関がいいという人もいるでしょう。
他には、誰かと相談しながら投資をしたいという人は、金融機関の窓口で販売員にアドバイスをもらうことができますので、そのようなサービスのある金融機関を選ばれるのがいいでしょうし、ネット銀行やネット証券を選ぶこともできます。
――どんな人向けと考えたらいいですか、日本版ISAは。
既に投資をしている投資経験者からすると、非課税で投資ができるわけですから、活用しない手はないと思います。
今まで投資をしたことのない人も、これをきっかけに投資を始めてみるというのもいいかもしれません。
いきなり投資を始めるのは難しいかもしれませんが、投資について考えてもらうきっかけになってほしいなと思います。
投資初心者の人が「日本版ISA」を活用するなら、積立投資という選択肢もあると思います。
積立投資は、少額からできます。
また、金融商品は値段の上下がありますが、毎月同じ額だけ投資していくので、高い値段で一度に買うということがなくなり、長期で続けていけば、その期間の平均価格で購入することになります。
少しずつ投資を始めて、時間をかけて投資に慣れていくことができますので、投資の第一歩として活用していただくのも良いのではないでしょうか。
――そういう話を聞いていると、私も積立をやりたくなってきました(笑)。
積立というと、定期預金の積立をイメージしますが、投信でやることもできるんですね。
投資信託なら1万円程度から始めることができます。
例えば、積立預金を5万円でやっているならば、そのうち1万円を投資信託にまわしてみるとか。
老後の資金作りとか、インフレ対策とかを考えて、少し投資を始めてみたいと考えているのであれば、課税口座ではなく非課税口座で始めていくのがよいと思います。
――少額から始められる積立投資。
「日本版ISA」を活用してやってみてもいいかもしれませんね。
本日はありがとうございました。
「読んでわかる 日本版ISAとは?」はこちら。