米CNNによると、米国人記者が19日、上海市浦東に位置する中国人民解放軍のビルを車から盗撮し、当直の解放軍兵士に発見され追跡された。車内の記者は逃走を試みたが、最終的に解放軍の兵士に取り押さえられた。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。以下は同記事より。

**********

 米国は「中国人ハッカー」に関する情報をねつ造している。米国人記者は、でっち上げの「中国人ハッカー」に対して好奇心を抱き、中国の軍事管理区を盗撮したようだ。現場で取り押さえられなかった場合、盗撮された内容はどのようなニュースで登場していただろうか。

 中国国防部新聞事務局は20日に記者会見を開いた。耿雁生報道官は、「中国はハッキングなど、インターネットの安全を損ねるいかなる行為も法律で禁じている。中国政府は関連する犯罪活動を取り締まっており、中国軍がハッキングを支持したことはない」と主張した。

 中国軍の「ハッカーにより米国政府のデータと企業秘密を大量に盗み出している」という荒唐無稽な非難が巻き起こっている。AP通信は20日、オバマ政権は罰金やそのほかの貿易措置により対応することを検討中だと報じた。米国の今回の茶番劇は実に巧妙であり、米国が何をしようとしているのか中国には理解できないほどだ。

 インターネットのルートサーバーの圧倒的多数は、米国に設置されている。つまりネットは米国の「管理」と「監督」のもとに置かれていると言うこともできる。また世界トップクラスのハッカーは米国が最多で、そのなかでも特に優れたハッカーはペンタゴンに集まっている。米国のインターネットが急に不安全になり、中国のハッキングに対して「お手上げ」の状態になっているなど、子どもだましにすぎない。(編集担当:米原裕子)