ミランのマッシミリアーノ・アッレグリ監督の忍耐力、そしてスポーツ面での功績は、賛辞に値するだろう。シルヴィオ・ベルルスコーニ会長から「アッレグリは何も分かっていない」と言われた同監督だが、笑顔でこう応えている。

「自分が聞いていないことについてコメントすることはできない。私に言えるのは、最初の8試合で我々は勝ち点7だったが、私がまだミランの監督だということだけだ。私は満足しているよ。まずまずの仕事をしているし、シーズン終了までたどり着きたい。ある時点までは考えることもできなかった目標を達成して、ね。選手たちとの問題になる? いや、まったくないよ。それに、そういうことを言う会長は一人だけじゃないと思う」

何度も“パンチ”を食らい、それが積もり積もれば、誰であっても堪忍袋の緒が切れてもおかしくない。だが、アッレグリ監督は自身の路線を変えていないのだ。今後について、同監督はこう続けた。

「私には一つだけ欠点がある。頭の中に目標があるが、それを言わない。達成したときに、ほかの人たちはそれを知るんだ。私の目標は、このチームを成長させることだよ。私はとても満足しており、クラブも満足すべきだ。ミランにはバラ色の未来がある。ヨーロッパのどこにも、1992年生まれの選手を4人も重要な役割で同時に使うチームなどないだろう。クラブは良い仕事をした。私は彼らを成長させることを楽しんでいる」

つまり、イス・アレナスで行われた10日のカリアリ戦についてコメントする方が良いということだ。ミランは1−1と引き分けている。アッレグリ監督は次のように語った。

「闘争心という点では非常に激しい試合だった。技術的にはそこまでではなかった。我々は前半終了の20秒前に失点してしまったね。数試合前から続いている良い流れを続けなければいけない。確かに、追いかけているときは常に勝たなければならないが、いつだって負けるよりはドローの方が良い」

2試合で3ゴールのFWマリオ・バロテッリについては、このように述べている。

「彼の加入はポジティブだね。もう3ゴールだ。彼はかなりプレーしていなかったが、1週間で3試合だ。(ステファン・)エル・シャーラウィは少し疲労が出ている。少し止まる時期があるのは仕方がないだろう。彼は長いことけん引してきてくれたんだ。彼はもう少し動くことを学ばなければいけないね。問題はまったくない」

「勝っていれば、ラツィオと勝ち点1差だった。だが、試合はたくさんあるんだ。直接対決もたくさんある。冷静さとバランスが必要だ。今やっているように仕事を続けることがね」