中国のインターネットで、メイド姿で授業をする女性教師の話題が書き込まれ、賛否両論が殺到した。

 教師は担任を務める学級で、「次のテストで、クラスの平均成績が学年トップになったら、メイド姿で授業をします」と約束した。想定外だったのは、生徒が「先生のメイド姿」見たさに懸命に頑張って、クラス平均で学年トップの成績を実現してしまったことという。先生はテスト結果が判明した直後の授業を、メイド姿で行った。

 同件について、賛否両論が殺到した。賛成意見としては、「教師は生徒の感情に訴えて励ました。学生も奮闘した。教師も目的を達成できたのだからウィン・ウィンの結果だ」、「教師は自分が承諾した約束を果たした。言ったことは必ずやるということで、生徒に模範を示した」などがある。

 一方で、「教師にはもっと高尚な役割を演じ、生徒の道徳感を育成せねばならない」という主張もある。多くの学校が教師に対して「あまりにも規範を外れる服装は禁止」というルールを設けているのはそのためで、セクシーなイメージもあるメイド姿は成人向け映像作品をも連想させ、学校の雰囲気にはそぐわないという。

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◆解説◆ 女性教師が着用したのは、スカートのフリル部分はひざ下で、厚い黒色のストッキングも着用している。さらに長そでであり、露出部分はむしろ通常の衣服よりも少ない。

 中国では、生徒の成績について強い「達成意欲」を持つ教師が多い。受け持ちクラスと他のクラスの成績の比較でも「絶対に負けたくない」との競争心をあからさまにする場合が珍しくない。学校教師が生徒の「点数」について強い執着を示す点で、「ゆとり教育」を導入した経験がある日本とは、雰囲気がかなり異なる。(編集担当:如月隼人)