代表選手コメント：香川真司「やってはいけないミス」、槙野智章「仕方ない、仕方ない」
香川真司
「決めなければいけない場面だったし、GKもいなかったので……。そういうところを期待されている中で、すごく悔しいですね。（ハーフタイムでは）もう一歩タイミングが合えばというシーンがあったので、そういう確認をしました」
「自分の、どこかで余裕があったというか、取られないだろうという感覚があったのですが、今日の相手は球際の寄せがはやくきていたから、それを前半から感じていたのですが、それをミスしてしまったと思います。やってはいけないミスをして、それが失点に繋がってしまったということで、見にきていただいた方には申し訳ないと思います」
長友佑都
――いつもは香川選手をもっと走らせ、自分はバックアップしていると思うのですが、今日は自分でもどんどん仕掛けていきましたね。
「タイミングよく出られたというのがありましたし、（香川）真司とか（本田）圭佑とかがうまく中に入ってスペースができていることがあったので、そこをうまくコンビネーションでつなげたと思います。前のワールドカップ予選の3試合でお互いのやりたいことが掴めたというのが大きかった。今日はその3試合の経験を積んでうまくマッチできたというのがあるのでしょう」
――これまでは久しぶりの試合だと距離感の調整が必要でしたが。
「今日はうまくいったと思います。これを継続できるかどうかが僕たちの課題だと思いますし、できても波があるといけないので、9月も6日に調整して11日にやりたいと思います」
岡崎慎司
「今日は駒野さんが前に出たり、駒野さんを使って自分が前に出たりして、クロスまで行くところもあったし、駒野さんは経験があるプレーヤーなんで自分を生かしてくれるし、自分も簡単にはたくのではなくて中にドリブルしたりというプレーもできたので、そういうのを試しながらやりました。2人で何回もクロスを上げられたというのは前田さんにとってもよかったと思います。ただ、自分が入るには逆サイドからのパスで抜け出したりとか、ショートパスもいいけれどたまにはダイナミックに自分を見てもらえればというシーンもありました。今日はどちらかというと自分たちが主導権を握るサッカーだったので、こういうのを続けて、細かいところですが、最後のアイデアで怖いところに顔を出したいと思います」
吉田麻也
――疲れはいかがですか。
「……それを言い訳にはしたくないです」
――休みは？
「何日か休めればいいと思いますが、それはクラブとの話し合いになってきますから……」
前田遼一
――前線の距離感はいかがでした？
「うーん、そんなに悪い感じではなかったのですが、僕自身はリズムに乗れていないと感じていました」
――全体的にリズム感は悪かったのでは？
「そうかもしれないのですが、もう少し僕が基点になるプレーをしなければいけないと思いましたね」
――いつもは久しぶりのゲームだと前線の選手の距離が離れて孤立することがあるのですが。
「今日は孤立するというのはそんなになかったと思うのですが、ルーズボールだったり、とにかく最後はフィニッシュを決められなかったのが本当に残念です」
――久しぶりに集まった割りにはよかったのではないですか？
「（ぱっと明るい表情になって）あぁ、そうですね。チャンスは数多くありました。ただ僕はもうちょっと最後のところでシュートを打てるようにセンタリングに対して合わせたいと思います。チームに帰って頑張ります」
伊野波雅彦
「今日は自分が思ったようなプレーはできなかったですね……」
――前半開始早々、遠藤選手と話をしていたのは？
「ボールを（味方選手に）当てて（パスして）、ああいう形で何本かやっていると相手FWが絞ってくるから、ということ（注意）です」
――当てるボールが長かったのは指示があった？
「そうですね。それを何本か狙われていたのはわかっていたんですけど、それを通しながらやっていました。……そこでちょっと自分の焦りもあって、近いところに当てて取られたのもあったし……、思い通りにはいかなかったですね」
――ザック・ジャパンでは最初サイドで使われていて、今回はセンターでの起用だったのですが、その戸惑いは？
「いや、ないですね。自分のチームでもそのポジション（センターバック）をやっていますし、フォーメーションも同じですし……気持ちの問題かな、と」
――ベネズエラのプレスが強くてシミュレーションとしてはいい相手だったのでは？
「相手はよかったのかもしれないけど、自分にとってはよくなかったですね……。そんなことしか残ってないです。でも修正していく部分はあると思うし、気持ちの問題だと思うので、これで崩れずにやっていきたいと思います（とやっと少し元気が出る）」
――具体的に修正する部分とは？
「やはり、後ろでリズムを作っていかないと。このチームは後ろからつないでリズムを作っていけば全体的にうまく攻撃できるので。後ろからつないでいくことは大切ですし、テンポを上げていくことも大事だと思います。そういう部分の課題があったと思います」
――45分の出場というのはどの時点で言われたのですか？
「ハーフタイムに交代と言われました」
――この試合をどう生かしていきますか？
「これも何度もやっていたら使ってもらえないというのはわかっていますし、（次の試合まで）あと2、3週間ありますから、それをJリーグのプレーで見せていくしかないと思っています。……それだけしかないですよね」
――最初に足の速さを生かしてインターセプトに行ったのは間違いでなかったのでは？
「その選択肢を増やしていきたいと思います」
細貝萌
「今日は1つミスをしてしまって……。最初は3分とか5分とかしか（ザッケローニ監督に）使ってもらえなかったけど、それが今日に関しては20分間与えてもらえたし、それはポジティブに捉えたいと思いますが、ただ、ミスがあるから自分は試合に出られないと思いますが、その中で自分のストロングポイントを出していければと思います。チャンスがあれば出たいですけど、最近は調子がよかったので。ただ、あのミスがなければまた状況も違ったのかと思います」
槙野智章
――右サイドバックでの出場でした。
「いいんですよ。でももう少し早くでたかったですね。なかなかボール出なかったしね、ずっとタッチラインにいたし」
――無難なプレーに。
「仕方ない、仕方ない。次ですよ」
――センターバックをやりたかったんじゃないですか？
「いや、そりゃやりたいというか、やれるし。右も左も真ん中もできるというのが自分の強みだと思うけど……」
――けど？
「もう少し、1つのポジションの強みを出していかなければいけないのかと思ってるんですよ……。だから俺もセンターバックできるというのをもっと見せていかなければいけないのかなって」
――練習ではサイドバックだけ？
「いや、前の代表合宿ではセンターもやっていたし、何回かやっているのでやれるというのはある程度わかってもらってるんじゃないかと思うんですけどね」
――じゃあまだセンターバックのチャンスがあるかも。
「そうですね。頑張ろうか（となぜか記者を誘っているように呼びかける）。頑張ろう！」
駒野友一
――相手のマタを抜いた瞬間はCMのパラメヒコマンになってましたね。
「いやいや、そんなシーン撮影してないですから（笑）」
――いくつもチャンスメイクしました。
「（にっこりとして）そうですね。でも、自分の場合はこの試合だけではなくて継続してやっていかなければならないので、出た試合は何度もいいシーンをつくっていくことを心掛けてやろうと思っています」
――遠目からのシュートを打つというのも好調の証拠ですか？
「そうですね……でもDFに当たっていたので（とかなり悔しそう）。そこはもう少し精度を上げていきたいと思います」
――CMではシュートを決めていたのですが。
「そうですね。はははは。そうですね。次、もう1点取りたいですね。ありがとうございます（と、笑いながらお礼を言って場を離れた）」
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