韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は10日、韓国大統領として初めて竹島に上陸した。中国メディア・環球網は11日、日韓間の対立が深まると同時に「盟友同士の内紛で最も困るのはアメリカだ」とする記事を掲載した。

 記事は、李大統領が、2010年11月1日にロシアのメドベージェフ大統領(当時)が北方四島に上陸して「日本の自尊心を押し倒そうとした」のを「公然と模倣した」とし、これに対して日本政府が駐韓大使を緊急召還し、日本世論からは「政治的に死に体」の李大統領が辞任前に「愛国ショー」を行ったとの声が挙がったことを伝えた。

 そして、「日韓で最も気まずい思いをするのは米国だ」という英国人学者のコメントと共に、米国メディアが「アジアに戻る米国は、日韓が親密でいることを望んでいるのに、両国関係はこれ以上悪化しようがない段階に至ってしまった」と伝えたことを紹介した。

 記事は、韓国国内の反応を「歓声と疑問の声が同時に沸き起こった」と伝えた。また、国際社会では「指導者が頻繁に紛争のある島に上陸することは、東アジア各国の民族主義をよりあおるのではないか」と案ずる声も出たと報じた。(編集担当:柳川俊之)