© 2012 TWENTIETH CENTURY FOX
 この夏おすすめの映画をジャンル別に特集する「MOVIE ENTER 夏映画2012」特集。SF編として“映画は芸術”ハラが紹介するのは『プロメテウス』(8月24日公開)です。『エイリアン』や『グラディエーター』などで映画史上に幾多の金字塔を打ち建ててきた巨匠リドリー・スコットが今夏、「人類はどこから来たのか?」という我々地球人にとって最大のミステリーである“人類の起源”に迫ります。(特集ページへ

プロメテウス

 宇宙における人類の起源を解明しようと宇宙に旅立った探検者たちは、遂にその手がかりを発見。しかし、それは同時に彼らを宇宙の暗黒への旅へと誘うものであった。そして、彼らはそこで、人類の存亡をかけた凄惨たる戦いに挑むことになるのだが…。

Hot! point 1:人類最大の謎“人類の起源”

 進化論の提唱者チャールズ・ダーウィンは1859年に発表した「種の起原」の中で、全ての生物種は共通の祖先から自然淘汰と突然変異を繰り返しながら進化した存在であると発表。神によって天地万物が創造されたとする創造論に異を唱えながらも、科学と宗教は今日まで共存を果たしてきました。世界各地の古代遺跡で共通のサイン=創造主からの招待状 を発見した主人公のエリザベスら一行は、神でも進化論でもDNAでもない“人類の起源”の謎を解き明かすべく、地球から遠く離れた宇宙の果てへと旅立ちます。

Hot! point 2:神の名を冠した宇宙船プロメテウス

 ギリシア神話に登場する神で、一説では人間を創造したとも言われる「プロメテウス」。一つの同じ目的のために選抜されたハズの16人+アンドロイド1体の乗組員ですが、やがて異なるそれぞれの思惑が明らかに。『ミレニアム ドラゴン・タトゥーのオンナ』で注目を浴びたノオミ・ラパスが演じる主人公エリザベス、1兆ドルもの資金を提供する巨大企業ウェイランド社の重役メレディス(シャーリーズ・セロン)、そして表情一つ変えずに与えられた命令を遂行するアンドロイドのデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)。ある意味、密室とも言える宇宙船で地球を離れた一行は、無事生還することはできるのでしょうか。

Hot! point 3:開けてはならない“パンドラの箱”

 劇場公開を前にオープンしたサイト「PROJECT PROMETHEUS」では、ウェイランド社の会社概要や創設者のスピーチ映像、乗船を希望するエリザベスのアピール映像など、『プロメテウス』の世界を形成する様々なコンテンツがアップされ、世界各国のファンにより謎解き合戦が繰り広げられています。ギリシア神話では、プロメテウスが天界から火を盗んで人間に与えたため、怒った神々が災いとして人類最初の女性パンドラを送り込み、彼女の開いた“パンドラの箱”によって世界は災厄で満たされました。人類最大の謎である“人類の起源”とは、決して開けてはならないパンドラの箱なのかもしれません。



映画は芸術ハラの評価

作品の Hot! ワード「謎」
人類はどこから来たのか。

Hot! 度:★★★★

『プロメテウス』 - 特集ページ
「MOVIE ENTER 夏映画2012」特集