アップル、確認しやすくズルしにくい水没判定法の特許を取得

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アップルが携帯電話など電子機器の水没判定に関する新特許を取得しました。名称はそのまま「Water Detection arrangement」。水分の検出には市販の水濡れ判定用テープなどを使いつつ、バッテリーの裏など本体を開けないとアクセスできない場所ではなく外から見える穴の奥に配置して確認しやすく(かつごまかしにくく)すること、また場合により、その穴から異物や水が入ることを防ぐため透明な膜素材で守るといった内容です。

iPhone では以前からヘッドホンジャックの奥とドックコネクタの奥に水没判定テープがあり、ただでさえ開けにくい筐体をわざわざバラすことなく、外から確認できる仕組みはすでに実装されています。この発明も初代 iPhone が発売される前の2006年から何度か出願されており、今年の7月3日になってようやく特許として認められました。今後は同じ方法を別のメーカーが採用したときなど、その気になれば特許権侵害で争えることになります。

「検出部の位置を分かりにくくすることでユーザーに存在を悟らせず、水濡れ判定を改竄しようとするユーザーの意図を挫くことができる」云々という説明を読むとそんなことより早く防水 iPhoneを!と思わざるを得ませんが、水に強い設計だったとしても、浸水判定は修理などの際に重要な情報ではあります。とりあえずは「タフケータイ以外でも防水」をグローバル市場でも打ち出すメーカーを応援しつつ、水まわりで屈んだり思いつきでプールに 突き落とし 飛びこんでも大惨事にならない世の中の到来を祈りたいと思います。