映画『アウトロー』からの初公開ショット。トム史上、最も危険でワイルドなアウトロー・ヒーロー“ジャック・リーチャー”で新機軸確立か (c)2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

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プライベートのニュースが最近一人歩きしているトム・クルーズですが、そこはプロの映画スター、お仕事はちゃんとこなしています。ケイティが離婚の申請をした時、トムは新作『Oblivion』を撮影中。 記念すべき50歳の誕生日(7月3日)は、ロケ先のアイスランドからカリフォルニアに帰るのに、飛行機の中で過ごしました。可哀相なようですが、それも映画の中で色々なヒーローになる代償!? 破天荒なロックスターを演じ話題の『ロック・オブ・エイジズ』(日本公開:9月21日)に続く、トム待望の次作とは?
トムが今回演じるのは、英国の作家リー・チャイルドのハードボイルド小説の主人公、"ジャック・リーチャー"(Jack Reacher)。原作の中では、身長2メートル近く(196センチ)、胸囲50インチ(127センチ)の大男ということになっています。対するトムは...ケイティと並んだ写真を見ても分かるように「大男」ではありません。それでも"ジャック・リーチャー"というタフなヒーローをしっかり主演してしまうのですから、ハリウッドには驚きの念を禁じえません。(無論、映画版では身長の設定は排除されたと思われます。)

トムの次作『アウトロー』(邦題。原題は『Jack Reacher』)は、18冊に及ぶベストセラーの"Jack Reacher"シリーズの中から、「One Shot」を映画化した作品。元米軍のエリート捜査官だった"ジャック・リーチャー"は、街から街へ放浪する一匹狼、流れ着く先々で正義のためには手段を選ばず事件に立ち向かっていくという、「アウトロー」(無法者)なヒーローです。

先週飛び込んできた離婚ざたニュースに、今週は一人ぼっちの誕生日という運のないタイミングが関係しているかは不明ですが、この予告編はそっとオンライン先行で公開されました。



ワイルドかつストイック、言葉少なという"ジャック・リーチャー"のキャラクターはトムには今まであまりなかったタイプの役柄。ニュースの雑音を無視して、観客がトムの新しいヒーローキャラクターに入っていけるかどうか...ハリウッド・マジックのお手並み拝見!と言ったところです。(18冊ある小説シリーズを原作に選んだという時点で、成功すれば続編がありそうですね。)

米パラマウントは月曜、「トムは離婚騒ぎの後キャリアを修復できるか?」といった趣旨の記事を書いたニューヨーク・タイムズ紙に対し、「トムが大成功している映画スターなのには、正当な理由があります。それは彼の映画が(過去に)、何百万人ものファンを楽しませてきたからです。」と述べました。「(彼の持つ)素晴しい映画を作る能力、それを映画ファンは何より一番に覚えています」とも。

『アウトロー』(原題『Jack Reacher』/全米12月21日公開)は日本では、2013年2月公開が決定しました。監督・脚本は、『ユージュアル・サスペクツ』『ワルキューレ』の脚本で知られるクリストファー・マッカリー。ロバート・デュバルやリチャード・ジェンキンスなどのベテラン名優を脇にしたがえ、元ボンドガールのロザムンド・パイクと共演します。

『ミッション・インポッシブル』シリーズを最初から手がけ、トムを今の大スターの地位に押し上げたとされる元ビジネスパートナーのポーラ・ワグナーがプロデューサーに復活するこの作品。トム・クルーズの新たな代表作、新シリーズの第1弾になり得るでしょうか。