「高相の実父に欠けた小指をチラつかせ・・・」酒井法子「異母弟」脅迫逮捕の緊迫一部始終

「取り調べでは釈然としない様子で、『オレはハメられた』と口走っていたそうです」(警視庁詰め記者)

 覚せい剤取締法違反で有罪判決を受け執行猶予中の元女優・酒井法子(41)の異母弟、酒井健こと吉原健容疑者(33)=福岡市東区=が、去る3月21日に警視庁に脅迫容疑で逮捕されていたことが3月27日に判明した。

 吉原容疑者は、21日午後8時35分頃、酒井の元夫で酒井とともに覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けた高相祐一氏(44)の実父(73)が経営する東京・南青山のスキーショップ「J」の60代男性社員に、「姉が逮捕されたのは高相のせい」などと言って脅した疑いが持たれている。社会部記者が言う。

「吉原は09年9月に恐喝と覚せい剤取締法違反容疑で逮捕され、今年1月に出所。上京したのは事件の2日前でした。当日はまず昼間に『J』を訪れたが、実父が不在で、再度会いたい旨を伝え、立ち去った」

 夕方6時半頃、再び店に現れた吉原容疑者は、実父と従業員の3人で、近くのビル1階の喫茶コーナーで話し合いを持った。「約1時間、無念さをにじませ『高相のせいで姉は逮捕され、妹も入院した』と訴える吉原に、実父らが言葉少なに返すようなやり取りだった。吉原が言うには、年頃の妹は酒井の事件のあと、彼氏とも別れざるをえなくなり相当ショックを受けていたというんです」(捜査関係者)

 吉原容疑者は終始穏やかに話し、カネを要求するような言動はなかったという。しかし、店側は当初訪問を受けた段階で渋谷署に相談。外では捜査員が張り込む緊迫した状況が続いていた。

「過去にヤクザ組織に属していたこともあるという吉原は、経験から堅気相手の交渉事では間違っても脅迫に取られる行為をしないよう注意していたそうです。事前に弁護士に相談し、会話内容も録音していた」(前出・捜査関係者)

 結局、話し合いは吉原容疑者が納得する結論には至らず、最後に自分の連絡先を書いた紙を社員に渡した。

「その際、吉原が差し出した左手の小指が欠損していた。これに社員が恐怖を感じたことが脅迫の現行犯に当たるとして、吉原がビルを出るなり逮捕されたんです」(前出・社会部記者)

 酒井には、執行猶予が解ける今年11月に向けた芸能界復帰もささやかれていたが、社会部デスクは言う。

「実は、CM違約金を肩代わりした酒井の元所属事務所サイドも、もはや酒井の復帰には懐疑的という情報もある。そんな中、実父の相談を受けた渋谷署が酒井の復帰がないと見て逮捕に踏み切ったのではないか。高相家も、息子はともかく実父は酒井家と縁を切りたがっていたそうですよ」

 酒井を「ノン姉ちゃん」と呼び、慕っていたという吉原容疑者。高相氏の実父にいったい何を望んでいたのか――。