試合 :J1 第1節
開催日:2012年3月10日
結果 :ヴィッセル神戸勝利
スコア:「2−3」
得点者:大久保嘉人 パウリーニョ 橋本英郎 大久保嘉人 ラフィーニャ

○ ガンバ大阪

FW:パウリーニョ ラフィーニャ
MF:二川孝広 佐々木勇人
MF:遠藤保仁 明神智和
DF:藤春廣輝 今野泰幸 中澤聡太 加地亮
GK:藤ヶ谷陽介

FW:パウリーニョ ラフィーニャ
MF:イ・スンヨル 佐々木勇人
MF:遠藤保仁 明神智和
DF:藤春廣輝 今野泰幸 中澤聡太 加地亮
GK:藤ヶ谷陽介

FW:佐藤晃大 ラフィーニャ
MF:イ・スンヨル パウリーニョ(阿部浩之)
MF:遠藤保仁 明神智和
DF:藤春廣輝 今野泰幸 中澤聡太 加地亮
GK:藤ヶ谷陽介

○ ヴィッセル神戸

FW:森岡亮太 大久保嘉人
MF:橋本英郎 野沢拓也
MF:三原雅俊 田中英雄
DF:相馬崇人 伊野波雅彦 北本久仁衛 近藤岳登
GK:徳重健太

FW:茂木弘人 大久保嘉人
MF:橋本英郎 野沢拓也
MF:三原雅俊 田中英雄
DF:相馬崇人 伊野波雅彦 北本久仁衛 近藤岳登
GK:徳重健太

FW:都倉賢 大久保嘉人
MF:茂木弘人 朴康造
MF:三原雅俊 田中英雄
DF:相馬崇人 伊野波雅彦 北本久仁衛 近藤岳登
GK:徳重健太


まずガンバの悪いところは、縦コンパクト性が無い、というところですね。コンパクト性は七難隠す、と言われているかどうか知りませんが、やはりそういう事はあるので、FWとMFのラインが大きく間延びしている、それが原因でDFも含めた3ラインが間延びしてしまう、まずはそこを修正しない限りは、特に守備面が改善される事は無いかなと思います。

もちろんそれは攻撃にも悪影響を与えていて、この試合ではパウリーニョの個人技とセットプレーからの流れで2得点は取りましたが、チームとして流れの中で良い攻撃ができたシーンはほとんど無く、交代選手も含めた個々の選手たちの個人技頼みの攻撃では、やはり限界が出てくると思います。もしくは、試合ごとの波が激しくなるかなと思います。

それから、守備面で気になるのは、DFがラインで守っていないのではないか、というところですね。ラインディフェンスではないので、相手のFWがいる位置に合わせてDFラインが下がってしまう。もちろん、ずっと低い位置にいる、極端に下げている、という事はありませんが、相手のFWとラインで駆け引きをする、という事をしないと、どうしてもDFラインを下げるタイミングが早くなってしまいますよね。

そうなるとDFとMFの間が間延びしやすくなって、バイタルエリアに大きなスペースを作ってしまいがちになる。そうならないようにMFが下がってしまえば、今度はFWとMFの間が間延びしてしまう。MFが前から前からプレスを仕掛けようとすれば、DFとMFの間が間延びしてしまう。これが今のガンバの状態なのではないかと思います。DFをラインディフェンスにして上げる、FWをもう少し下げる、どちらもやる必要があるかなと思います。

また、ラインディフェンスにしない場合には、それほど裏にスペースが無くても、DFの高低のギャップを使って、簡単に裏を突かれてしまいますよね。かつてジーコがラインディフェンスの事を「間抜けディフェンス」と言っていましたが、どうもブラジルにはそういう考え方があるようで、CWCの時のサントスが個の力だけで守っていましたが、セホーン&ロペスもそういう考え方なのかもしれないと思いました。

ハッキリ言って、この懐古的なブラジルの守備方法というのは、現代サッカーでは厳しいところがあって、サントスのDFのように個の守備力がすごく高いならまだやれるところもありますが、今のガンバでは無理かなと思います。また、GKが、そこはいけるのではないか、GKが飛び出した方が良いのではないか、というクロスボールに対しても動かない、という傾向もあって、そこにも古さというものを感じます。