25日のセリエA第25節、ミラン対ユヴェントスの一戦は、1−1のドローに終わった。だが、騒動には尽きないようだ。『メディアセット』によると、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、前半にMFサリー・ムンタリのゴールが認められなかったことについて、ハーフタイムにタリアヴェント主審やブラスキ審判選定委員長、アントニオ・コンテ監督と口論し、スタジアムを後にしたという。コンテ監督はこれに対し、「何様のつもりだ」と返したそうだ。

試合後、ミランのマッシミリアーノ・アッレグリ監督は『スカイ』で、ムンタリのゴールが認められなかったことについて、「ピッチの大きさを間違えたのか、ラインが大きかったのか…」と皮肉。その上で、試合については次のように話している。

「怒ってはいないよ。楽しんだ。美しい試合だったからね。残念ながら、一つのエピソードが試合をゆがめてしまった。2−0だったら違う試合になっていただろうから、我々の損害だ。これは、黙っていた方が良いということだよ。私はトスカーナ人でね。周りが騒ぎ始めると楽しむんだ」

一方、ユヴェントスのコンテ監督は「全員があまりに緊迫感をもたらしてしまった。スポーツとして良くない雰囲気があったんだ。サッカーとはまったく関係のないことが起こり過ぎた」とコメント。「最も良かったのは試合そのものだね。それ以外は、私を筆頭に改善する必要がある」と続けた。

ムンタリのゴールが認められなかった場面について、コンテ監督は「今日も2つの技術的ミスがあった。一つは彼らの得点、もう一つが我々の得点だ。ミスは仕方がない。受け入れよう。最終的には全チームにとってミスが相殺されることを願う」と話している。

その上で、同監督は「ミランは60分間にわたって素晴らしいレベルだった。我々を苦しめたね。だが、あのペースで90分間を戦うのは難しいことだった。我々がうまく試合に入っていったんだ。スクデット? その話はおいておこう。我々はうまくやり、幸運でもあった。やるべきことはたくさんある。ミランは本当に強い」と続けた。

なお、試合前にはミランのオーナーであるシルヴィオ・ベルルスコーニ氏が、FWズラタン・イブラヒモビッチの出場停止について、「不当なことじゃない。恥ずべきことだ」と述べている。また、観戦に訪れたファビオ・カペッロ氏は、現場への復帰について問われると、こう答えた。

「今はスタンドから試合を観ることを楽しむよ。将来がどうなるかは分からない。落ち着いて待つさ。マネジャー? それは私の仕事じゃないと思う。協会会長に就任する可能性? さようなら」