チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦で、ミランがアーセナルと、ナポリがチェルシーとベスト16で対戦することから、英紙『デイリー・メール』は14日、「昔々、セリエAが欧州を支配していたが…」と報じていた。

だが、この評価を一変させるには、1試合で十分だったようだ。15日のファーストレグで、ミランがアーセナルに4−0と大勝したことで、同紙は16日、アーセナルが「粉砕」され、「欧州の舞台で最悪の夜」になったと伝えた。

アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は『タイムズ』で、少なくともCLにおいては「ゲームオーバー」で、「アーセナルのパフォーマンスはサン・シーロのピッチと同じ、つまりはひどかった」とと認めている。

ファビオ・カペッロ氏がイングランド代表監督を辞任したのを受け、イタリアサッカーへの批判が続いていたが、『テレグラフ・スポーツ』は「セリエAは成長中」で、「(ズラタン・)イブラヒモビッチは欧州最高の選手の一人」だと認めた。

『サン』の採点では、FWロビン・ファン・ペルシのみ6点だったが、DFバカリ・サニャの3点を始め、ほかの選手たちはすべて4点か5点。対するミランは、MFケヴィン=プリンス・ボアテングやFWロビーニョ、そしてイブラヒモビッチに9点がつけられた。

ヴェンゲル監督は試合前、サン・シーロのピッチコンディションに懸念を示していたが、『デイリー・エクスプレス』は同監督が「芝の出方よりもイタリアサッカー改革の芽が出てきていることを心配」しなかったことを疑問視している。