インテルMFヴェスレイ・スナイデルがチーム合流を果たした。スナイデルはミラントノダービーに出場することが可能となる。同選手は『ツイッター』で、「今日は素晴らしい一日だった。日曜のダービーが待ち遠しいよ!」とつぶやいた。

スナイデルが起用可能となったことで、クラウディオ・ラニエリ監督はほぼすべてのメンバーを使うことができるようになる。唯一難しいのがDFジョナタンだが、同選手は以前からラニエリ監督のファーストチョイスになっていない。

おそらく、ラニエリ監督は就任してから初めて、選手を選ぶことができるようになるだろう。「選ばなければいけない」とも言える。重要な選手でもベンチに置かなければならなくなるはずだ。ただし、ラニエリ監督がハーフタイムに1、2選手を交代させてきたことを考えると、「レギュラー」は11人以上かもしれない。

大きなポイントとなるのは、スナイデルの起用法だ。同選手は11月2日から試合に出ておらず、一方でインテルは4-4-2で復調を遂げてきた。このフォーメーションはスナイデルの特長にそぐわないものだ。

そのため、スナイデルをベンチスタートとして4-4-2を続けるのか、1トップのサポート役として起用し、4-4-1-1に若干の修正を図るか、ラニエリ監督は決断しなければいけない。後者の場合、1トップの座はディエゴ・ミリートとジャンパオロ・パッツィーニが争うことになる。最近の試合で調子を取り戻し、ゴールを決めているだけに、前者の方が有利だろう。

一方、4人で中盤を構成する戦術を捨てる可能性は低い。右サイドにハビエル・サネッティ、中央にエステバン・カンビアッソとチアゴ・モッタ、左サイドにリカルド・アルバレスという形だ。アルバレスは左サイドからクロスを上げるとともに、中央へ動くこともあり、役割をうまくこなしている。ラニエリ監督が彼を断念するのは、スナイデルを2トップの下に置き、4-3-1-2を採用する場合だけだ。

ディフェンスで唯一分からないのは、左サイドで長友佑都とクリスティアン・キヴのどちらを使うかだが、長友が大きくリードしている。マイコンも出場するだろう。彼の攻め上がりはあまりに重要だ。ワルテル・サムエルも不動のセンターバックで、それは彼が7試合のダービーすべてに勝ってきたからでもある。隣にはルシオが入り、アンドレア・ラノッキアはベンチに座る。

ディエゴ・フォルラン、デヤン・スタンコビッチ、アンドレア・ポーリと、ベンチも豪華メンバーだ。つまり、たくさんの解決策があり、どうなるかは分からないということだ。