日本の優勝に終わったアジアカップ2011、その準決勝で日本と対戦した韓国のMFキ・ソンヨンが、ゴール後のパフォーマンスで「猿真似」をしたことが大きな話題となった。

 事の発端は、前半23分。PKキッカーとして見事なキックを沈めたキ・ソンヨンは、カメラ前に駆け寄ると明らかにそれとわかるジェスチャーで猿真似を敢行。こうした行為はレイシスト(差別主義者)がよく行なうもので、大きな波紋を呼んだ。

 ツイッター上では、当然ながらキ・ソンヨンに対する反応は過激なものに。Togetterまとめでは「サッカーする資格なし」「自分がされて嫌な事を人に出来ちゃうのが残念」「スコットランドで敵のサポに人種差別を受けたこともあるのになぜ」といったコメントが並び、PV数も16,000件を突破。熱戦に水を差すキ・ソンヨンの行為に批判が集まった。

 韓国国内でも、キ・ソンヨンへの批判は高かったようだ。中央日報では「<アジア杯>奇誠庸の“猿セレモニー”に批判」という記事で、「世界中が集中している試合なのに、国を代表する選手が他国を侮蔑するようなセレモニーは適切でない」という声を紹介している。

 なおキ・ソンヨンはその後、日本代表サポーター植田朝日氏のツイッターに登場し「こっちもゴメンなさい」とコメントしているが、結局公式な見解は示さないまま。FIFAが「Say No to RACISM」をスローガンとして掲げている意味を、もう一度考えてほしいところだ。

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植田朝日氏ツイッター

Say No to RACISM monkey ceremony Ki Sung-yeung