目標はブラジルだ。元イタリア代表監督のマルチェッロ・リッピ氏は、2010年の南アフリカワールドカップ(W杯)で落胆を味わったものの、代表チームを率いてリスタートを切りたいと願っている。

「人生全般において、またどんな仕事においても、浮き沈みがあるものだ。良い時期と、良くない時期とがね。私は多くの成功を収めることができた。自分は幸運だと思っている。南アフリカではうまくいかなかった。そして、私は休憩を取った」

「だが、今は仕事を再び始めたいんだ。クラブでではない。ほかの経験を望んでいる。できれば、代表チームでね。チームをつくり、もう一度W杯を、14年のブラジルでのW杯を戦うためにね」

リッピ氏はこの数年、古巣ユヴェントスへの復帰の可能性が頻繁に報じられている。同氏はその可能性があったことを認めつつも、次のように続けている。

「だが、そうはならなかった。今のユヴェントスには素晴らしい指揮官(アントニオ・コンテ)がいる。新しいサイクルをスタートしつつあり、私のことを必要としているとは思わない。だが、関係は変わっていないし、いつかもしも彼らが必要とすることになれば、私はいるよ。でも、そうはならないことを願っている。それはユーヴェがうまくいっていないという意味だからね」