ドイツ誌が不調の香川を特集「彼はもっとできる選手」

写真拡大

 1日のアウクスブルク戦で、今シーズン初となる公式戦出場なしに終わるなど、苦しいシーズンを送っているドルトムントの日本代表MF香川真司。これを受けて、ドイツ誌『キッカー』は同選手の特集を組んでいる。

「香川はもっとできる」と題された記事は、「昨シーズン、35万ユーロ(約3500万円)という破格の移籍金で移籍した香川は、1月にけがをするまでセンセーションを巻き起こし、驚くべきスピードで一流選手の仲間入りを果たした。しかし、今シーズンはハンブルガーSVとの開幕戦以降、調子は下降線をたどっている」と香川が不調に陥っていると紹介。

 同誌はドルトムントのスポーツディレクターであるミヒャエル・ツォルク氏のコメントを掲載。ツォルク氏は、「香川に対する期待は大きいが、まだ昨シーズンののような調子を取り戻していない。彼はもっと多くのことをできる選手だ」とコメント。

 また、同氏は香川のパフォーマンス低下にはいくつか理由があると指摘。けがの後遺症やプレッシャーのかかるドルトムントに所属し、時には長時間の移動を強いられるとし、「これでは回復することはできない」としている。

 香川の代理人を務めるトーマス・クロート氏のコメントも掲載されており、「5カ月ものけがから復帰して、すぐに安定したパフォーマンスを見せることは難しい」と香川を擁護している。

 同誌は、「香川はドルトムントを代表する選手に成長し、彼を取り巻く環境は激変している。彼は現在、この状況をコントロールする術を学んでいる最中。チャンピオンズリーグ初戦となったアーセナル戦の前に香川と話し合った(ユルゲン)クロップは、『彼を助ける』と誓っている」と伝え、香川の復調を期待しているようだ。

[写真]=千葉格

【関連記事】
リヴァプールに続き、ユーヴェとミランも香川獲得に興味か
香川、最大の敵は移動? 過去8週間で6万キロ弱を飛行機で移動
香川を待ち構える激しいポジション争い…ゲッツェらライバルが大活躍
英メディア、リヴァプールが香川獲得に興味と報道
香川が今季初のスタメン落ち、細貝は途中交代…ドルトムントが4発快勝