韓国の祝日・光復節である15日、日本最大のコミュニティサイト2ちゃんねるに対するサイバー攻撃を宣言していた韓国のネットユーザーの集まり「ネットテロ対応連合」は、その計画を直前に中止したことが明らかとなった。光復節は、日本からの解放を祝う韓国の祝日。複数の韓国メディアが報じた。

 韓国メディアは、光復節を迎え、懸念されていた日韓のネットユーザー間の全面的なサイバー戦争は、起こらなかったと報じた。

 「ネットテロ対応連合」の運営者「ctz_metal」は、日本側からの先制攻撃が確実に確認された後に限って、攻撃を敢行しようと提案。韓国側のユーザーは、バンクーバーオリンピックの閉会式と韓国の「3・1独立運動」の記念日が重なった2010年3月1日の時とは違い、慎重な対応をした。

 サイバー戦争予告日の14日、「ネットテロ対応連合」の運営者のIDがハッキングされたことも影響したとみられている。会員数が一時2万5000人にまで膨れあがった「ネットテロ対応連合」だが、サイトからの強制退会処分などで、会員が直前になって7000人以上減少したことも、計画の変更を手伝ったという。

 韓国メディアは「このような攻撃は国益にならない」「日本を攻撃する時間を、独島(日本名:竹島)の広報に役立てよう」との意見を支持した会員も多かったため、今回はサイバー戦争が起こらなかったと解説した。

 しかし、韓国と日本の一部のユーザーがそれぞれ攻撃を加えたため、韓国のウェブサイト・DCインサイドと2ちゃんねるへの接続が一時的に困難な時間帯もあったと伝えられている。(編集担当:李信恵・山口幸治)