親善子ブタ大使のモモを抱く尾木直樹(左)と石田純一
 7月2日より公開となる映画『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』の“ママさん”限定試写会が23日、都内で開催された。教育評論家・尾木直樹が本作の親善大使、尾木ママクフィーに就任し、俳優・石田純一と上映前にトークショーを行った。

 本作は、やんちゃだった子ども達が不思議な魔法によって、力を合わせ、お互いを思いやり、助け合うようになっていくファンタジー。ガミガミ怒りっぱなしだったママが心優しくなっていく過程も描かれており、子育てについて参考になる場面も。尾木は、作品について「自分の家のことのように感じるところもあるかもしれません。勇気と希望を与えてくれる作品なので、楽しんでくださいね」とコメント。また石田は、「子どもの教育だけでなく、人生の糧になるような言葉をいくつも与えてくれると思います。痛快かつ奥深く、真正面から胸を打たれました」と感想を口にした。

 トークショーの内容は以下の通り。尾木は、笑いあり感動ありの本作から学べる「子育て」について“尾木ママクフィー”ならではの視点で語った。また、石田は、いつパパになってもいいようにと、子育て指南を真剣な表情で聞いていた。

――作品はいかがでしたか?

尾木:最初は母親がガミガミいって、子どもたちもヤンチャ。だけどナニー・マクフィーが登場することで、子どもたちも、母親も成長していくの。私は教育評論家として活字で表現するけれど、映画の力は本当にすごいわね。(他にも映画の宣伝など)色々なお話をいただくけれど、この作品は私の考えとぴったり合うし、災害があってこれから復興していかなきゃいけない今の日本に本当に必要な勇気とパワーを与えてくれる作品だと思うわ。

石田:子育てだけでなく、会社だったり、学校だったり人間関係を築く上でとても参考になるお話でした。難しいことをわかりやすく教えてくれる、とても深いお話でした。劇中の言葉を自然とメモしていました。最後は感動して涙がでました。

――尾木さんの教育論と共通するところとは?

尾木:私がよく言っている、叱らない子育てと同じところがありますよ。上手にホメるということがわからない方が結構しらっしゃるのよ。“声がけ”“まなざし”“あいづちをうつ”そして“どうしたの?”と聞いてあげることで、叱らなくてもみんな成長していくものなのよ。

石田:尾木さんの、難しいことを噛み砕いてみんなに伝える教育論は今後参考にさせていもらいたいと思います。子育てをこれからやっていきたいという気持ちが強くなりました。

 写真撮影の際には、本作の親善子ブタ大使のモモちゃん(生後6カ月)が登場し、「かわいい!」とママさんたちの視線は釘づけ。また、上映後は口々に「良かったわね!」と感想を述べ合うなど、大満足の様子だった。

 石田に対抗するために裸足にしたという尾木は、「顔はかなわないけど、足は結構綺麗でしょ。2週間お手入れしたのよ」とズボンをまくって見せた。「私の孫が生まれたばっかりだけど、アメリカにいてまだ会えて無いのよ。孫よりも先に親善子ブタ大使・モモちゃんを抱っこしちゃったわ。石田さんの子育ても応援しちゃうわよ」と意気込みを語った。

 また、石田は「理子と一緒に観たいです。僕の今までの子育ては母親のおかげでしたが、最初から子育てに参加したいという思いが強くなっています。今は悲観的にならずできることをしようと思っています。尾木さんにも応援していただいて心強いです」と子育てに意欲的になっていた。

 7月2日(土)より、有楽町スバル座ほか全国ロードショー。

『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』-作品情報
『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』-公式サイト