ジェノアDFドメニコ・クリッシトのナポリ移籍をめぐる話に謎が生じている。ナポリのリッカルド・ビゴンSD(スポーツディレクター)は9日、クリッシトの代理人の一人であるアレッサンドロ・ダミーコ氏と会談したが、もう一人の代理人であるアンドレア・ダミーコ氏がイタリアへ戻ってくるのを待つことになったようだ。

このブレーキがある疑問につながることは避けられない。それは、クリッシトを以前から追っていたインテルが背後にいるのではないか、ということだ。さらに、もしもインテルがクリッシト獲得に動いているとしたら、それはDFマイコンを放出するためかもしれない。

だが、ジェノアのステーファノ・カポズッカSD(スポーツディレクター)は、イタリア『ラジオCRC』に対し、「クリッシトに関しては、(ナポリのワルテル・)マッツァーリ監督の獲得への強い希望がある。だから、すべてがとてもシンプルだったんだ」とコメント。次のように続けている。

「クリッシトにはナポリも含め、複数のクラブが関心を寄せていた。それから両クラブの会長がコンタクトを取ったんだ。2人は素晴らしい関係にあり、だから簡単に合意に至った。金額? 共同保有権で600万ユーロ(約7億円)だよ。代替選手などはない」

「正式発表はまだだが、それはクリッシトの代理人が国外にいるからだ。おそらく月曜には、代理人とビゴンの会談があるだろう。今回のマーケットで、ナポリトジェノアの話はこれ以上ないと思う。もうナポリが我々を必要とすることはないと思うよ」

また、ジェノアが保有権を持ち、ミランとインテルが関心を抱くMFステファン・エル・シャーラウィは来季、ジェノアでプレーすることになるという。同選手の代理人であるロベルト・ラ・フロリオ氏が、イタリア『calciomercatoweb.it』に対し、次のように語った。

「(ジェノアのエンリコ・)プレツィオージ会長からは、ミランからの提案を断ったと言われた。会長は何としても彼をジェノアに残したいと思っているんだ。インテルのことは知らない。プレツィオージ会長はあらゆるコンタクトを知らせてくれているはずだが、メディアが報じているなら、何かあるんだろう。彼にビッグクラブへ行く準備があるか? 来季、ジェノアでプレーすることは、彼にとって重要なことだと思う。彼もそう思っているよ。ただ、適切な出場機会が必要だ」