昨年の大河ドラマ「龍馬伝」で龍馬の暗殺犯の1人を演じた歌舞伎役者の市川亀治郎が、この春の人気ドラマ「JIN−仁−(完結編)」では暗殺される方の中岡慎太郎を演じて話題となっている。6月にはいよいよ近江屋のシーンも登場したが果たしてどうなるのか?

坂本龍馬を暗殺した犯人や黒幕については様々な説があるが、「龍馬伝」では最も有力とされる「京都見廻組」説を元に展開していた。佐々木只三郎による京都見廻組に参加した今井信郎が市川亀治郎の演じた役で、史実上も彼は「坂本龍馬暗殺に関わった」と自供している。亀治郎は暗殺前後の緊迫した鬼気迫る空気感を見事に出す名演を見せていたのを思い出す。

龍馬伝の前にスタートしたドラマ「JIN−仁−」でも坂本龍馬を演じる内野聖陽の演技が評判となっていた。そのドラマが完結編としてこの春第2弾が放送されており、壮大なストーリーの展開にさらなる人気を得ているのだ。そしてキャストが発表された段階で話題となったひとつが市川亀治郎が「中岡慎太郎」を演じることである。龍馬伝では近江屋事件で龍馬と共に暗殺される中岡慎太郎を亀治郎が演じるとはなんとも皮肉な組み合わせだが、一説には「『JIN−仁−』の関係者によるしゃれっ気」だという声もある。
同ドラマで5月8日に放送された第4話では、龍馬と慎太郎が再開するシーンで亀治郎が登場するが、6月5日の第8話では近江屋の2階で龍馬に大政奉還を批判するシーンへと話は進み、やがて大政奉還も成る。暗殺の日がすぐそこに近づいているのだ。この「JIN−仁−」では主人公の南方仁(大沢たかお)が『歴史を変える』可能性へ挑戦する内容でもあり、坂本龍馬や中岡慎太郎が暗殺されるか否かはその時が来るまで分からないのである。いずれにしろ、ドラマの内容が近江屋事件へ近づくので再び『市川亀治郎が中岡慎太郎を演じている』ことが話題となることは間違いないだろう。

ところで、市川亀治郎は舞台でも2008年に歌舞伎座で「竜馬がゆく」に出ており、この時に演じたのが『妻のおりょう』なのだ。龍馬を囲む役どころをこれだけ演じる役者もそうはいないのではないか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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