ミランのオーナーであるシルヴィオ・ベルルスコーニ氏は、政治家としてナポリを訪れた。そこで、ミランへの移籍が取りざたされているMFマレク・ハムシクの獲得はないと断言している。ワルテル・マッツァーリ監督率いるチームは、主力の引き抜きにおびえていたものの、ナポリのファンは安心することができただろう。ベルルスコーニ・オーナーは、「ミランがハムシクを買うことはない」と語った。

ユヴェントスでは、アトレティコ・マドリーFWセルヒオ・アグエロ獲得の動きが本格化している。アトレティコのミゲル・アンヘル・ヒル・マリン理事長は、「アグエロがレアル・マドリーへ移籍することは絶対にない。我々に唯一届いているオファーは、ユヴェントスからのものだ。月曜日にファクスを受け取った。違約金設定額から1ユーロだって安くするつもりはない。4500万ユーロ(約54億円)を用意しないクラブへの売却はない。今のところ、ほかのクラブからのオファーはないね」と話している。復権を目指すユーヴェは、ビッグネームを求めているところ。それは、ベッペ・マロッタ代表取締役も認めている。

『スカイ・スポーツ24』の中で同代表取締役は、「我々が求めている選手のプロフィールは似ていて、アグエロ、(マンチェスター・シティFWカルロス・)テベス、(レアル・マドリーFWカリム・)ベンゼマといった選手だ」と述べた。

ユヴェントスはDFレト・ツィーグラーを獲得したことで、左サイドバックの問題を解決した。今は反対のサイドを補強しようとしている。そのトップターゲットが、ラツィオのステファン・リヒトシュタイナーだ。ただ、違約金は1200万ユーロ(約14億円)となり、マロッタ代表取締役はサイドバックにそれだけの投資をすることを嫌っている。そこで、値下げを目指した交渉が続いているようだ。まずは、FWアマウリを譲渡するという案だ。また、DFマルコ・モッタに800万ユーロ(約9億5000万円)をプラスするという案や、GKマルコ・ストラーリを差し出すという可能性も検討している。ラツィオは過去3年、ストラーリに注目していたため、興味を持つかもしれないが、現在はカリアリGKフェデリコ・マルケッティの方により強い関心を持っているようだ。

ユヴェントスは、ウディネーゼMFゴクハン・インレルの動向にも注目している。MFアンドレア・ピルロのパートナーとして最適とは言えないが、チームを再構築する上で層の厚さが生まれ、面白い選択肢でもあるだろう。