ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が62歳の誕生日を迎え、イタリア『ラジオ・マルテ』のインタビューに応じた。ナポリのサポーターをこの2カ月心配させたワルテル・マッツァーリ監督との問題について、和解が成った会談の様子について言及している。

「我々はシーズン後にはっきりさせると言ってきた。そしてそのとおりになったんだ。我々は関係を強化するために会った。常により確信を持って前進するんだ。サポーターたちがこの選択を共有してくれて、うれしく思っているよ」

「仲が修復されたのではない。関係が途絶えたら、私は修復したりしないからね。私が後戻りするのは珍しいが、サッカーでは試合中の興奮を越えて考えるだけの時間を持つことはできないんだよ」

「我々はトリノでの試合(最終節ユヴェントス戦)で素晴らしいゲームをした。その試合後のアツいスピリットを冷ましたんだ。すべてが終わってから、食事をして、眠りについた。注意深く考えてから、私はローマへと戻り、マッツァーリに連絡したんだ。今後2年間で我々がどうしたいかを、落ち着いて、冷静に話すときだったからだ」

「我々は問題なく、張り詰めることもなく、考えていたことを言い合った。礼儀正しく、友好的な話し合いだったよ。それで我々は、今後2年間への共通理解を得たんだ。私からすれば、もう話は終わりだよ。(ジャンピエロ・)ガスペリーニ監督のこととか、ユヴェントスのマッツァーリへの関心とか、そういうことを話すのは無意味だ。我々はリセットした。来季のことを考えながら前進する」

ナポリの夏の最初の補強は、ウディネーゼMFギョクハン・インレルになるかもしれない。だが、デ・ラウレンティス会長は少しブレーキをかけている。

「我々は少なくとも2選手で中盤を強化しなければいけない。それに、2ケタ得点を挙げられるボンバーで選手層を厚くする必要もある。合計で4人の補強が必要なんだ。インレルがすべての問題を解決するわけではない。彼は素晴らしい選手だし、その価値を落としたくはない。だが、我々は23〜24歳の若手を探さなければならないんだ」

「(ウディネーゼFWアレクシス・)サンチェスは夢でしかない。(リバープレートMFエリック・)ラメラはほかの多くのチーム同様に追っている。(マレク・)ハムシク? (ミランのアドリアーノ・)ガッリアーニ代表取締役とは今週3回会ったけど、彼はハムシクについて何も言わなかった。彼らの間でミランについて話したのかもしれないし、(マッシミリアーノ・)アッレグリ監督が気に入っているかもしれないが、私はオファーを受け取っていない」