ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長とワルテル・マッツァーリ監督が和解した。現地時間21時過ぎ、クラブが公式声明を発表している。

「常に優先事項ととらえているリーグ戦が終了したことで、デ・ラウレンティス会長とマッツァーリ監督が説明をし合い、そこで互いの関係が強化されました。ナポリを予定よりも早くチャンピオンズリーグ(CL)出場へ導いた2年間の有効な協力関係を経て、会長と監督は新たな協力関係の基礎を築きました。(ミシェル・)プラティニ会長によるファイナンシャル・フェアプレーを常に尊重しつつ、次の5年間のチームづくりと成長計画を続けるためです」

以前から注目されていたデ・ラウレンティス会長とマッツァーリ監督の会談は、23日午後に突然実現した。もはや両者の別れは決まったかのように思われ、22日からはデ・ラウレンティス会長が元ジェノアのジャンピエロ・ガスペリーニ監督と接触しているとのニュースも浮上していたのだ。

デ・ラウレンティス会長は、ミラノでの重要なリーグ会議を欠席して、マッツァーリ監督との契約解消を準備していると見られていた。だがこの日、事態が一変した形だ。会長と指揮官は2カ月以上話しておらず、CL出場権獲得を祝う際にもあいさつしかしなかったほどだった。

リーグ最終節ユヴェントス戦の試合後、マッツァーリ監督がチームに伝えた言葉は感動的だった。同監督は「君らは素晴らしいグループだ。君らと仕事を続けられたら、私は誇りに思うだろう」と、まるで別れのメッセージであるかのように述べ、感動した選手たちはみな、「監督、僕らはあなたと仕事を続けたいです」と答えている。