ナポリは8日のセリエA第36節でレッチェに1−2と敗北を喫した。アウレリオ・デ・ラウレンティス会長はこの黒星を消化できておらず、「今はとても悲しい。我々が成熟していないこと、最後まで集中できないことは明らかだからだ」と、チームを激しく批判している。

同会長は「ナポリカラーを代表するにふさわしくなかったというところだ」と、チームに苦言を呈した。これに対し、ワルテル・マッツァーリ監督はパフォーマンスを批判したものの、チームのことを擁護している。いずれにしても、会長と指揮官のコメントは、シーズン後の別れにつながるかもしれないほど異なったものだ。

デ・ラウレンティス会長は次のように話している。

「厳しいコメントだとは思わない。今日の敗北は痛いよ。まるでピクニックにでも行っているかのようだった。だが実際は、終盤戦で1年間のすべてを台無しにしてはいけないんだよ。ナポリの人たちはスタジアムを埋めてきた。サポーターに対する大きな敬意が必要だということが分からないのでは、私としては心苦しいし、困惑してしまう。監督のコメント? 別に心を痛めてなどいないよ。メディアが報じることは重視していない。私には私の考えがある」

一方、マッツァーリ監督はこのように述べている。

「ほかのチームと接触したことはない。クラブとの契約がなくなるまでは、誰とも話さないよ。シーズン後に話し合おう。将来については、ゼネラルマネジャーやスポーツディレクターと話してきた。必要なら会長にも話す」

「会長がそのように言っても、問題はないよ。会長の発言に対してコメントすることはない。サッカーでは常に負けることも勝つこともあり得るんだ。今日の試合は偶然の出来事が左右した。負けてもおかしくなかったんだ。だが、今シーズンは素晴らしく称賛されるべきものだった」