少なくとも、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長の言葉を聞く限り、同クラブのワルテル・マッツァーリ監督の未来はナポリにあるようだ
 
「監督の未来? 私には契約が、彼にも契約がある。見てみよう」と語ったデ・ラウレンティス会長は、自らと指揮官の関係について、「何かが壊れたとは思わない。私にとっては何も変わっていないよ」と話している。
 
一方で、マッツァーリ監督は将来について語りたがらない。以前から彼は、来季についてはシーズンが終わってから話すとしても、土曜のジェノア戦に勝利したときも、同じように繰り返している。
 
「いつも言ってきたように、私の未来についてはシーズン後に話す。一貫性の問題だ。私が毎年テーブルについて、やってきたこととやるべきことについて考えるのが好きなことは、クラブも知っているよ」
 
マッツァーリ監督とデ・ラウレンティス会長の関係は2009年10月6日、同会長が解任したロベルト・ドナドーニ元監督の後任としてマッツァーリ監督を選んだときから始まった。1998-99シーズン、レンツォ・ウリヴィエリ監督のアシスタントとしてすでにナポリを経験していたマッツァーリ監督は、苦しんでいたチームを引き継ぎ、15戦連続無敗を記録して6位にチームを押し上げ、ヨーロッパリーグ出場権を獲得した。
 
そして今季、ナポリはリーグ戦の主役チームの一つとなり、3試合を残してチャンピオンズリーグ出場権獲得を決めている(ローマとの直接対決で上回るほか、ローマやウディネーゼとの得失点差により、勝ち点で並んでもナポリは少なくとも4位以内に入ることが確定している)。
 
マッツァーリ監督はナポリの指揮官として、リーグ戦66試合を戦い、34勝18分け14敗という成績を残している。