インテルに勝ち点1差で3位につけているナポリは、30日のセリエA第35節でジェノアをホームに迎える。連敗中のワルテル・マッツァーリ監督は、前日会見でチームに反撃を求めている。

「我々がブラックアウトしてしまったということはない。だが、今年の我々がこれまで連敗を喫していなかったことを考えると、この瞬間を乗り越えるために必要な特長を発揮しなければいけないときだね。これまでも素晴らしかったサポーターの助けを信頼している。このちょっとした精神的なストップを乗り越える助けとして、サポーターの支えは重要なものとなるだろう」

ナポリが精神的にやや固まってしまったのは、おそらくこういった目標を争うことに慣れていないからだろう。

「今週はチームを落ち着かせ、ミスを修正するように努めてきた。いない選手やジェノアのモチベーションがどうかということを考えていてはいけない。(主力を欠いていた)ウディネーゼや、順位の上で勝つ義務がなかったパレルモとの試合がどうなったか(敗戦)、分かっているはずだ」

ジェノア戦がいかに重要な試合かは、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長が先日、チームの近くにいるために練習場を訪れたことからも分かるだろう。マッツァーリ監督は同会長について、「個人的に話はしていない。彼はチームに2つのことを言うために来てくれたんだ。ドレッシングルームで会い、彼の言葉を聞いた。適切なことを言ってくれたよ」と話している。

指揮官とデ・ラウレンティス会長はシーズン後にも去就を話し合うために会うことだろう。マッツァーリ監督は「監督というのは長いスパンで評価されるものだ。最初は補強などがあり、最後はスポーツ面での結果がある。その意味で、我々のシーズンは素晴らしかったし、称賛を受けていることはうれしく思っているよ。だが、私はジェノア戦のことだけを考えている」と語った。