17日のウディネーゼ戦に敗れ、スクデット獲得への希望の光が消されたナポリ。だが、夢は先送りになっただけだ。チームに対するナポリの情熱に変わりはない。むしろ、高まっているほどだ。

ウディネーゼ戦後、6万人の観客はチームに拍手を送った。ワルテル・マッツァーリ監督はファンに感謝し、対戦相手のウディネーゼを率いるフランチェスコ・グイドリン監督も、「95分間にわたってチームを鼓舞し、負けても拍手を送る。これだけのファンがいれば、ナポリがやったように、大きな快挙を築きあげることができるものだ」と驚きを表している。

ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は18日、スタッフを集めてミーティングを行った。昨夏の時点では夢でしかなかったチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得が濃厚となり、来季を見据えた戦略を立てるためだ。

終了後、デ・ラウレンティス会長は多くを語らなかったが、すでにウディネーゼ戦の落胆は消化したようで、「素晴らしい熱意がある。我々はナポリ人であり、大きな情熱をもってすぐに立ち直ることができるよ。これらすべてのことを私は喜んでいる」と話している。

つまり、予定していたように計画は進むということだ。それはまた、スクデット獲得がナポリの目標ではなかったためでもある。ナポリは、ポジティブに考えているのだ。試合後に「(ゴールを)喜ばなかったのは、ナポリにたくさんの友人がいるからだ」と話したウディネーゼMFギョクハン・インレルについて、以前から同選手の獲得を狙うデ・ラウレンティス会長は、「インレルのことはとても気に入った」と話している。