バルセロナ中盤のデリケートなメカニズムに溶け込むのに苦労したMFハビエル・マスチェラーノは、DFエリック・アビダルとDFカルレス・プジョールの離脱でMFセルヒオ・ブスケッツがディフェンスラインに下がったことで、少し前から出場機会を見つけて良いパフォーマンスを見せている。ユヴェントスとローマを筆頭に、多くの欧州のクラブがそのマスチェラーノを狙っているが、選手の代理人は「来季のハビエルはバルサでプレーする。どこにも行かない」と強調した。

中盤の選手では、レアル・マドリーがマンチェスター・シティMFヤヤ・トゥーレに関心を抱いているという噂が強まっている。バルサからマンCへ昨夏移籍した同選手だが、レアルとマンCはFWエマヌエル・アデバヨールの移籍交渉から関係が強まっている。ただ、Y・トゥーレのマンC移籍は、あまり実現の可能性がないだろう。

金がかかるとはいえ、アーセナルMFセスク・ファブレガスは依然としてバルサのビッグターゲットのままだ。ただ、20歳を迎えるMFチアゴ・アルカンタラの成長が、バルサに熟慮を促している。チアゴの父親は「セスク加入はチアゴの道を閉ざすだろう」と述べ、ペップ・グアルディオラ監督は「心配することはない。我々以上に息子さんのことを気にかけている人間は誰もいない」と応えた。チアゴとセスクは比較できないが、バルサがどちらを優先するのかを見てみる必要がある。

息子といえば、16歳になったばかりのジネディーヌ・ジダン氏の息子エンツォに、マンチェスター・ユナイテッドが関心を抱いているというニュースが騒がれている。レアルの下部組織で育った同選手は、インテリジェントなMFで、素晴らしい未来が待っているようだ。また、彼は近いうちに父親のフランスと母親のスペイン、どちらの代表チームでプレーするかも選ばなければいけない。彼がレアルの練習場バルデベバスを離れるのは難しいだろう。