ナポリは10日のセリエA第32節で、ボローニャと敵地で対戦する。ナポリのワルテル・マッツァーリ監督は前日会見で、「ボローニャ戦のことだけを考えている。ミランのことは聞かないでくれ。(去就について)今日までどこも私のことを求めてこなかったし、ナポリでうまくいっている」と語った。

ナポリはFWエディンソン・カバーニが出場停止。今季のリーグ戦で初めてのことだ。マッツァーリ監督は「(ヨーロッパリーグの)ビジャレアル戦のように戦いたい。あの試合の前半で、私はカバーニを起用しなかった。もちろん、彼の不在は大きいよ。彼はウチのメインのフィニッシャーだからね。でも、ビジャレアル戦での我々は、彼がいなくても非常に良いプレーをした」と話している。

カバーニの代役となるのは、FWジュゼッペ・マスカーラかMFフアン・スニガだ。指揮官は「2人とも好調だし、トップコンディションに戻った。(クリスティアーノ・)ルカレッリも調子良いよ。ただ、中盤の枚数を増やすことだってあり得る」とコメント。その場合はMFワルテル・ガルガーノが4試合ぶりに先発出場することになるが、マッツァーリ監督は同選手について、「心身ともに好調だ。(ミケーレ・)パツィエンツァがそうだったように、そして(ハサン・)イェブダがそうなったように、私は彼が『完全なレギュラー』だと考え続けている」と語った。

マッツァーリ監督はボローニャがとても危険なチームだと考えており、「私はいつも敵地でボローニャに負けているんだ。タブーを打ち破りたい。(ボローニャのアルベルト・)マレザーニ監督の仕事ぶりには賛辞を送るよ。私にとって、勝者の指揮官というのは、事前に定めた目標を達成する監督のことだ。そして私は常にそれを実現し、ときにはそれを上回ってきたんだ」と話している。

また、「感じが良くない」と言われることについて、マッツァーリ監督は「サポーターに対してそうである方が良い。うまくやっているという意味だからね。外部で感じが良くないとされるのは、我々が厄介な存在になっているという意味だよ。だから、それで構わない。私の気が散るようにしようという試みがあるが、我々が脅威になっているからだろうね」と反論した。

イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督が、ナポリを応援していると話し、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役が不満を表したとされる件について、マッツァーリ監督は「彼(プランデッリ監督)はナポリのプレーを見るのが好きなんだろう。サッカー界の男だし、賛辞はうれしいね。私が関心あるのはそれだけで、それについては感謝しており、それ以外のことは重要ではない」とコメントしている。