FWフェルナンド・トーレスとDFダビド・ルイスの獲得に、7500万ポンド(約98億8000万円)を投じたチェルシーのオーナー、ロマン・アブラモビッチ氏。彼はまだ、ポケットマネーを使い続けるのかもしれない。英紙『インディペンデント』によると、チェルシー上層部は夏の補強に向け、候補リストをつくったそうだ。UEFAによる経営フェアプレールールが始まる前に、若手選手たちを引き抜くのだという。

そのリストには、イタリアにも関係ある3選手の名前が記されている。セリエAでプレーする選手は2人。ナポリMFマレク・ハムシクとウディネーゼFWアレクシス・サンチェスだ。3人目は、インテルとユヴェントスが非常に気に入っているアンデルレヒトFWロメル・ルカクである。

チェルシーは冬のマーケットでも、ディディエ・ドログバの後継者と言われる17歳のルカクの獲得に動いている。だが、アンデルレヒトは同選手に3000万ユーロ(約33億3000万円)の値段をつけており、チェルシーのオファーを断った。

そのほかにチェルシーが狙っているのは、バイエルン・ミュンヘンが昨夏獲得に動き、現在はバルセロナも関心を寄せるアヤックスDFグレゴリー・ファン・デル・ヴィール。そして、リールの攻撃的MFエデン・アザール、サンテティエンヌFWディミトリ・パイェだ。

もちろん、6人全員を獲得することはできないだろうが、少なくとも3人がロンドンへ向かう可能性はある。そして当然、代わりとしてチェルシーを離れる選手もいるだろう。それは、ジョゼ・ボジングワ(契約が残り1年でバイエルンが関心)、パウロ・フェレイラ(2013年までの契約でポルトガル帰国の可能性)、そしてユーリ・ジルコフ(同じく13年までの契約)の3人だ。