6日にインテルと対戦するナポリにとって、インテルの本拠地「ジュゼッペ・メアッツァ」は、打ち破るべき最後のタブーだ。敵地でのカターニア戦で敗れず、ジェノアやカリアリ、ローマを下すなど、今シーズンのナポリはアウレリオ・デ・ラウレンティス会長になってからのタブーをたくさん打ち破ってきた。だが、そのナポリがどうしても勝てていない場所がミラノなのだ。

セリエAでの3年間で、ナポリは「カルチョのスカラ座」で6試合を戦ったが、一度も白星を手にしていない。去年、ワルテル・マッツァーリ監督が就任してから迎えたレオナルド監督(当時)のミランとの試合で引き分けたのみ。あとは5敗という成績だ。

マッツァーリ監督にとっても、サン・シーロは厄介な場所となっている。さらに、今シーズンのセリエAを戦っているナポリ以外の19チームのうち、マッツァーリ監督がこれまでのキャリアで唯一倒せていないのがインテルなのだ。対戦成績は6分け5敗。11試合でわずか2ゴールしか挙げていない。

ちなみに、ナポリFWエディンソン・カバーニもインテル戦で勝ったことがない(パレルモ時代の成績は3分け3敗)。また、イタリアのすべてのビッグクラブ(ミラン、ユヴェントス、ローマ、ラツィオ、フィオレンティーナ、サンプドリア、パレルモ、ジェノア)を相手にゴールを決めてきたMFマレク・ハムシクも、インテル相手にだけはゴールネットを揺らせていないのである。