広東省広州市で開催中のアジア競技大会(広州アジア大会)では25日夜、男子サッカーの決勝戦が行われ、日本がアラブ首長国連邦(UAE)を1−0で破って優勝、金メダルを獲得した。中国では、サッカーの種目における、日本の「男女アベック優勝」を、「アジア大会のサッカー史上初」だと報じた一方、「日本の三流チーム」による同大会での金メダル獲得が、日本サッカーの今後の大きな分岐点になる、との見方を示した。

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 広東省広州市で開催中のアジア競技大会(広州アジア大会)では25日夜、男子サッカーの決勝戦が行われ、日本がアラブ首長国連邦(UAE)を1−0で破って優勝、金メダルを獲得した。中国では、サッカーの種目における、日本の「男女アベック優勝」を、「アジア大会のサッカー史上初」だと報じた一方、「日本の三流チーム」による同大会での金メダル獲得が、日本サッカーの今後の大きな分岐点になる、との見方を示した。華体網が伝えた。

 アジア競技大会、サッカー種目での男女アベック優勝は日本が初めて。華体網では、1994年の広島大会のサッカーで、中国女子が優勝、男子が準優勝だったことに触れ「中国はこの時、歴史を作る機会を逃した」などと紹介し、日本が先に「アジア大会史上初」のアベック優勝を達成したことに悔しさをにじませている。

 一方、中国メディアが日本チームを「三流」と称した経緯については、広州アジア大会に出場した日本人選手がみな、大学生やJ2メンバーなど、ロンドン五輪出場を視野に入れた若手中心だったためと見られる。また、華体網では、来年に控えるロンドン五輪の予選大会において、広州アジア大会に出場した選手20人のうち、半分が落選するとの見込みも伝えている。

 しかし、同大会での金メダル獲得で、日本チームの運命は大きく変わったとも指摘。中国では、7試合中5得点を挙げ、得点王に輝いた永井謙佑選手をはじめとする若手選手らの今後の活躍や、日本代表のザッケローニ監督の今後の大会での選手の起用に注目が集まっている。(編集担当:金田知子)



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