東京国際映画祭での台湾に対する呼称に対し、中国側がクレームをつけた事件が波紋を呼んでいる。中国と台湾のネットユーザーがそれぞれネット上で論争を繰り広げる中、中国ネットユーザーは徐若〓(ビビアン・スー/〓は王へんに宣)をボイコットするよう呼びかける声があがっている。台湾の中央通信社が報じた。

 東京国際映画祭に出席するための訪日した中国代表団が、台湾代表団に「台湾」ではなく「中国台湾」、「中華台北」などの名称を使うよう要求したことで、ビビアン・スーをはじめとする台湾代表団は開幕式に参加することができなくなってしまった。

 ビビアン・スーは泣きながら会場を後にし、ブログで「泣きたいけど泣けない」、「自分たちでは解決できないこともある」と綴ると、中国ネット上では反発の声が上がり、大手掲示板では8割以上のユーザーがビビアン・スーの中国本土での芸能活動排斥を支持すると表明した。

 ビビアン・スーに対する非難の声が集まる一方で、日本が中国と台湾に軋轢(あつれき)をもたらしたと日本を対する非難の声も高まっているという。(編集担当:畠山栄)



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