日本が世界の中でも長寿国であることは、米国でも知られている。ダイエットに関する米ブログ「weightlossdietsforhealth.com」では、日本人が健康的である理由として、日本の伝統的な食習慣を挙げ、その文化的な背景などについてつづっている。

 筆者は、健康は体重と密接な関係があり、無理な減量やダイエットをしなくても体重が軽ければ、年老いても健康でいられるとの見方を示している。日本文化では、軽めに食べることを重んじ、「腹八分目」で満腹感を感じると食べるのをやめる傾向があると述べている。

 また、日本人は近所へ出かけるときにあまり車を使わず、自転車か徒歩で行くことを例に挙げ、食べることで得たエネルギーは、使うことでバランスをとるため、この生活習慣が功を奏しているという。

 これらの文化は、高カロリーな動物性脂肪の食事に、人工糖分を日常的に摂取し、近距離であろうと車を使う米国の習慣とは、対照的であると指摘している。

 筆者は、食に感謝する日本の習慣にも触れ、例えば盛りつけられている皿についても、味覚と同様に審美眼で観察すると説明。それらを楽しむことで時間がかかり、結果的にゆっくりと食べることにつながると分析している。

 感謝や尊敬、家族の絆といった文化は、仏教徒の精神にあるとし、日常生活において楽観的で前向きであるために、あるがままの自分を受け入れることが、日本文化の鍵となる要素に思えると語っている。そして、これらの文化がバランスのよい体重を保ち、世界長寿の国民を支えていると締めくくっている。(編集担当:田島波留・山口幸治)



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