サーチナ総合研究所(上海サーチナ)がウェブサイト「新秦調査」で、医療スタッフが「謝礼」を受け取る問題についてアンケート調査を実施したところ「問題は非常に深刻」、「かなり深刻」との回答が5割を超えた。広東省深セン市の病院で、「謝礼が少なかった報復として、女性が出産時の肛門周辺を縫われた」疑惑が発生したことで、中国では病院での謝礼問題が、改めて注目されるようになった。

 広東省深セン市の病院で「妻が出産時に、必要ないの肛門周辺を縫われた。謝礼が少なかった報復と考えられる」と夫の男性が主張した。病院と当局は「女性は痔(じ)で、助産師が好意で結索しただけ」と主張した。

 「謝礼が少ないための報復」については、女性と夫の思い込みの可能性もあり、真相はいまだ、明らかでない。しかし、同疑惑が大きく注目された背景に、「医療スタッフの謝礼受け取り」や「事実上の強要」が存在することは、間違いない。

 「あなたの住んでいる地域で、医療スタッフの謝礼受け取り問題は深刻ですか」と尋ねたところ、回答の28.6%が「非常に深刻」、25.6%が「かなり深刻」で、回答全体の5割を超えた。「深刻でない」との回答は10.1%だった。

 「病院で、謝礼を渡すことに賛成ですか」との問いに対しては、15.5%が「賛成」、52.4%が「反対」で、「状況による」は32.1%だった。(編集担当:如月隼人)



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