ポルトガルのC.ロナウドが怒った。20日に開かれた記者会見の際、中国人の女性記者が無礼で、しかも事実に反する非常識な質問をしたことが原因だった。中国のスポーツ情報サイト、体壇網が報じた。

 サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)のグループGで、ポルトガルはコートジボワールと1−1の引き分け。中心選手のC.ロナウドは、ナショナル・チームの1員としては、ゴールがない状態が長く続いている。

 C.ロナウドは記者会見で「ぼくは過去16ヶ月、ゴールを決めていない。(北朝鮮戦の)明日は大丈夫だ。もっとも、(自分が)ゴールできるかどうかは、大切な問題じゃない。監督とチームが気力を失わなければ、試合には勝てる」と述べた。

 すると中国人の女性記者が「(アルゼンチンの)メッシはゴールしましたが、あなたはなぜ、できないのですか?」と質問。C.ロナウドは怒りの表情もあらわに「メッシがゴール? バルセロナでか?」と言い返したという。

 実際には、メッシもW杯では厳しいマークなどで、得点に絡む活躍はしているが、直接のゴールは決めていない。アルゼンチンがこれまでに決めた5ゴールのうち、1ゴールはエインセ(対ナイジェリア戦)、3ゴールはイグアイン(対韓国戦)が決めた。1ゴールは韓国のオウンゴール。

 中国人記者が無知ゆえに「メッシはゴールした」と言ったのか、わざと「挑発」したのかは不明。いずれにせよ、極めて無礼かつ非常識な質問だった。

 不愉快な思いをしたものの、C.ロナウドは気を取りなおし、グループ・リーグ最後のブラジル戦を特に重視していると表明。「実に強い。ワールドカップで5度の優勝経験がある。しかし、われわれは恐れない。プレッシャーを感じることはない。全力で勝利をもぎとる」と述べた。

 中国では同記事に絡んで記者への非難が殺到した。ゴミ記者とののしったり、高官に近づいて海外出張させてもらったに違いないなどの書き込みが続いた。(編集担当:如月隼人)



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