数年前、AppleはWindows がウイルスに感染しやすいと揶揄する、「I’m a Mac」テレビCMを流したことがありました。少なくともこのCMでは、Macにはウイルスによる問題がまったくないとしていました。今日でも、こうした意識は未だにMacユーザの間では共通して持たれているようです。

これまでMacがWindowsよりサイバー犯罪の標的にされてこなかった大きな理由は、Windowsと比較してユーザの数が圧倒的に少なかったためです。言い換えれば、これまでMac製品は標的にするほどのシェアがなく、サイバー犯罪者にとっては、大規模なユーザを抱えるWindowsを狙った方が大きな収益が得られたからです。

■Macをとりまく環境が変わった?
現在のMacをとりまく状況は、以前と大きく変わりつつあります。iPhoneの人気の影響もあり、Apple製のノートブックは着実にシェアを伸ばしています。さらにiPadという強力な新製品も市場投入されました。これからサイバー犯罪者にとって、Macユーザは収益性の高いターゲットとして魅力的に見られることは間違いありません。

■ウイルスをばらまかないためにも
たとえAppleユーザがWindows と比べてそれほど多くのウイルスに悩まされなくとも、スパムメールやフィッシング詐欺による危険性は同じように存在しています。そういう意味では、平等にネット上の脅威にさらされています。

また、USBによるデジタルデータのやり取りやメールの添付ファイルなどを介して、Macに感染しないウイルスがMac経由でWindowsに感染することもあります。
Macユーザ自身に被害がなくとも、自身が加害者、中継者とならないようにウイルス対策を講じる必要があるのです。


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