PlayStation 3(PS3)

PS3に激震！新ファームウェアで他OS起動機能を削除

2010年3月30日 7時0分

プレイステーション3（PS3）は家庭用ゲーム機だが、Linuxなどの他OSを導入することで、ゲームソフトやブルーレイの映画ソフトをバックアップすることができる。しかし、それらに絡む著作権問題が問いただされていた。

株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント（SCE）は2010年3月29日、4月1日より実施が予定されているPS3 システムソフトウェアバージョン3.21において、新型PS3 （CECH-2000シリーズ）を除く従来モデルのPS3に搭載されていた「他のシステムのインストール」に関する機能を削除すると発表した。

同機能を削除した理由については、「セキュリティの脆弱性に起因する問題に対応するため」としている。

■安全な環境をとるか、他OSをとるか
新型PS3 （CECH-2000シリーズ）を除く従来モデルのPS3は、「他のシステムのインストール」に関する機能によって、他OSをPS3にインストール・起動することができたが、新ファームウェアにアップデートすることで、同機能が削除される。

SCEは、
「これにより、PS3 ユーザーの皆様はより安全な環境下で、弊社及びコンテンツメーカー各社様より提供される幅広いジャンルのゲーム、及びエンタテインメントコンテンツをお楽しみいただけます。」と、コメントしている。

アップデートは選択制なので、「他のシステム」に関する機能を引き続き利用したいユーザーは、今回および将来にわたってもシステムソフトウェアのアップデートを行わない限り、同機能を使用することが可能だ。ただし、その場合は次の機能やサービスやコンテンツが使えなくなる。
・PlayStation Networkへのアクセス、PlayStation Networkを利用したコンテンツ及びサービス
・システムソフトウェアバージョン3.21以降で動作するPS3 向けゲームソフトウェアおよびBlu-ray Discビデオコンテンツ
・メディアサーバー上の著作権保護されたビデオの再生（本体設定でDTCP-IPを有効に設定している場合）
・システムソフトウェアバージョン3.21以降で提供される新機能や動作品質の改善等のアップデート

なお、PS3 システムソフトウェアバージョン3.21の詳細については、準備が整い次第、アップデート公式サイトにて案内するとしている。

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