ワールドカップ(W杯)開幕まで100日を切り、『ガゼッタ』では100人の著名人に一つのアンケートを行った。「最強のイタリア人選手は誰か?」というシンプルなテーマで、サッカー界で活躍する有名人50人と、その他の分野で活躍する50人に調査をしている。

その結果、トップは26票を獲得したローマFWフランチェスコ・トッティとなった。2位には同じくローマのMFダニエレ・デ・ロッシが続き、3位にはミランMFアンドレア・ピルロが入っている。

勝者に輝いたのはトッティだった。彼は今、負傷離脱中で復帰がいつになるかは定かでない。それでも、26人が票を入れている。トッティに票を入れた一人、カリアリを率いるマッシミリアーノ・アッレーグリ監督は、「もし調子がよければ、最高の選手。違いを生み出せるはずだ」と評している。

FWリオネル・メッシ(アルゼンチン)やMFカカー(ブラジル)、FWウェイン・ルーニー(イングランド)、MFクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)、FWディディエ・ドログバ(コートジボワール)といった選手が今のイタリア代表にいるだろうか。答えはノーだ。チームの王様となり得るのはトッティだけだろう。そのためにもコンディションを整え、南アフリカ行きを決断しなければならない。

2位争いは混戦となり、デ・ロッシが16票、ピルロが14票を獲得した。前者にはユヴェントスGKジャンルイジ・ブッフォンらが投票、後者には元イタリア代表ロベルト・バッジョ氏らが投票した。

その2人に続くのが、ユヴェントスの主将であるFWアレッサンドロ・デル・ピエーロだ。彼については、選手としての能力を評価するとともに、人間性を評価する声も聞こえている。『Rai』のパオロ・ガリンベルティ氏は、「選手としての質もプロ意識も、いまだ最高レベルにある」とコメントした。

今シーズンのセリエAで得点ランクのトップを快走するウディネーゼFWアントニオ・ディ・ナターレが6票で5位。ただ、同選手に投票した歌手のニーノ・ダンジェロ氏は、「トッティと(サンプドリアFWアントニオ・)カッサーノが負傷しているから彼にしたよ」という理由でのチョイスだ。

6位につけたのは、何かと注目を集めているインテルFWマリオ・バロテッリである。ブレッシァの相談役であるジジ・マイフレディ氏はトッティに票を入れたものの、「たぶん、怪物という意味では彼しかいないだろう」とバロテッリを評価した。

以下、7位にミランMFマッシモ・アンブロジーニ、8位にフィオレンティーナMFリッカルド・モンドリーヴォ、9位にサンプドリアFWアントニオ・カッサーノと続いている。