敗北は嫌なもので、なかなか忘れられないもの。だが騒動にはタッチしない。インテルのジョゼ・モウリーニョ監督とフロントが、インテルに反発する陰謀の存在を疑っているのに対し、ミランのレオナルド監督はその件について反論することを避けている。

「私は落ち着いているよ。何も言わないし、ピッチの上で起きるテクニカルなことだけを考えている。ほこりはほぼいつだって存在するものだが、さらに言い加えるのは意味がないだろう。私は陰謀がないと思っているし、いずれにしても何も言いたくない。テクニカルなことだけに従事しているんだ。110年の歴史において、ミランとインテルの関係は常に良いものだった。浮き沈みはあってもね」

さらに、インテルDFマルコ・マテラッツィが試合後、ミランのオーナーでイタリアの首相でもあるベルルスコーニ氏のマスクをかぶり、勝利を祝ったことについては、「彼が誰かを侮辱したがっていたとは思わない。単なる冗談でしかないよ」とコメント。警告処分が出された同選手の件についても、トーンを鎮めている。

一方で、ダービーの結果については言及。「キツい敗北の悔しさは残っている。だがこれまでに、我々は多くの素晴らしいことをやってきた。だから、このまま前進しなければいけない」と語っており、だからこそ今後に集中しなければならないとしている。

「我々はコッパ・イタリアとチャンピオンズリーグを戦わなければいけない。それに、リーグ戦でもローマに2ポイント差の2位だということを忘れてはいけないよ。ダービーを2度見てみたが、我々はたくさんのことを正しい形でやっていた。我々にとっては、後半の最初にゴールを決められなかったのが大きかったね。ミランとインテルの差? 彼らは5年前から勝っており、今年も補強している。これは事実だ。とにかく、我々も競争力があり、リーグで2位につけているけどね」

ミランは27日のコッパ・イタリア準々決勝でウディネーゼと対戦する。ターンオーバーが採用されるのは確実だろう。その筆頭が、FWフィリッポ・インザーギだ。同選手はダービーでの指揮官の選択を快く思っていない。レオナルド監督はインザーギについて、「私の役割では、誰かを優遇することはできない。私はチームのためになることと勝利を考えなければいけないんだ」とコメント。その勝利はウディネーゼ戦で取り戻すべきものだ。なぜなら、「一つの大会の準々決勝というのは重要なものだからね」とつけ加えている。