昨夏、レアル・マドリーはマンチェスター・ユナイテッドからクリスティアーノ・ロナウドを獲得するために、9400万ユーロ(約124億2000万円)を費やした。多すぎる金額だろうか? だが、スペイン『アス』が報じたところによると、C・ロナウドは1シーズンで8000万ユーロ(約105億7000万円)を生みだすことができるという。

若く、美しくて、裕福でもある勝者。C・ロナウドは理想的な広告塔だ。まだ8000万ユーロの契約を結んでいないとすれば、それは選手本人とスタッフが、受け取ったオファーの90%を断る要求をしているからだという。だが、ビジネスが進めば、一気にお金が動くのだ。選手本人と仲介者、そしてレアル・マドリーにとって。

仲介役がいなければ、C・ロナウドとレアルはもうけを半分に分ける。つまり、レアルはピッチの上で彼の才能を称賛し、ピッチ外では金の卵を産む鶏として楽しむことができるのだ。『アス』によれば、クラブはあくまでもスポーツ面での協力を優先するようにしているという。最近、彼らは建設会社からの300万ユーロ(約4億円)のオファーを断ったが、宣伝用の写真を撮るために、練習を欠席しなければならなかったからだという。

C・ロナウドは足首のケガで1カ月の離脱を余儀なくされ、マンUで輝いた2008年に比べ、ここ最近はバルセロナFWリオネル・メッシがバロンドール、FIFAワールドプレーヤーを受賞するのを見るだけとなった。だが彼は、『マルカ』のインタビューで、次のように宣言している。

「またバロンドールを受賞するよ。今年か、もしくは来年にね。足首はすごく良くなっている。マドリーのドクターたちじゃなかったら、どうなっていたか分からないね。もちろん、手術はしないよ。僕には歴史上最高の選手になるという野望があるんだ」

レアルもそれを望んでいるだろう。C・ロナウドの広告契約の多くは2011年に満了となる。新たな、この上なくリッチなビジネスが再び始まる可能性があるのだ。